コラム

2023.12.05
発達障害について

逆さバイバイとは? - 自閉症スペクトラムとの関係について

子どもたちの成長において、身振り手振りはコミュニケーションの重要な一部です。
その中でも、保護者様が違和感を覚えやすいのが「逆さバイバイ」という行動です。
この行動は、しばしば自閉症スペクトラム(ASD)と関連付けられることもあります。
そこで今回は、逆さバイバイの意味と自閉症スペクトラムの関係について解説します。

【逆さバイバイとは】

逆さバイバイとは、手のひらを自分の方に向けた状態でバイバイと手を振ることです。
通常のバイバイは、手のひらを外側に向けて振りますが、逆さバイバイでは、子どもが手のひらを自分自身に向けて振ります。
この行動は、言葉の発達が始まる前の幼児期、特に生後12ヶ月から24ヶ月頃に見られることがあります。

逆さバイバイは、言語発達に遅れが見られる子どもや、自閉症スペクトラム(ASD)を持つ子どもに見られる一つのサインとも言われています。
しかし、必ずしも自閉症スペクトラムを意味するわけではありません。

自閉症スペクトラムのある子どもたちは、非言語的コミュニケーションの発達に特有のパターンを示すことがあります。
逆さバイバイも、これらの特有のパターンの一つとして考えられています。
自閉症スペクトラムの子どもたちは、模倣や身振り手振りの意味を理解するのに苦労することがあるため、逆さバイバイのような独特の仕草が見られることがあるのです。

逆さバイバイ自体が直接的に自閉症を意味するわけではありませんが、このような特異なジェスチャーは、脳機能の特性に注意を向けるきっかけとなることがあります。
特に、他の発達上のサインと組み合わさっている場合、専門家による評価を受けることが推奨されます。

【注意すべき他のサイン】

・名前を呼んでも反応しない
・目を合わせることが少ない
・表情や身振りで感情を表現することが少ない
・興味や活動の範囲が狭い
・反復行動やこだわりが強い

自閉症スペクトラムには、逆さバイバイ以外にも上記のような典型的なサインがあります。
重要なのは、子どもの全体的な発達を観察し、言語発達、社会的相互作用、興味の範囲など、他の領域における発達の特徴も知っておくことです。
もし自閉症スペクトラムの可能性が気になる場合は、専門家に相談し、適切な評価を受けることを検討しましょう。

自閉症スペクトラムのある子どもたちにとって、早期の発見と支援はとても重要です。
早期にその子に合ったサポートを受けることで、社会的スキル、コミュニケーション能力、学習能力の発達を促進することができます。

逆さバイバイは、幼い子どもたちに時折見られる独特の行動です。
これが自閉症スペクトラムのサインである可能性もあるため、周りの大人は子どもの発達全般に注意を払うことが大切です。
子どもたち一人ひとりの個性と発達のペースを尊重しつつ、必要に応じて適切なサポートを提供することが、健やかな成長を支える鍵となります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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