コラム

2024.03.11

失読症とは? ディスレクシア(読字障害)とどうちがう?

失読症は、一度は読み書きの能力を習得した人が、脳の損傷や病気などにより、文字を読む能力を部分的または全面的に失う状態を指します。
一方、ディスレクシア(読字障害)は、生まれつき読み書きの学習が困難な発達障害の一種です。
この二つの状態はしばしば混同されますが、原因や対応策には大きなちがいがあります。
今回は、失読症の原因、症状、治療法、そしてディスレクシアとのちがいについて詳しく解説します。

【失読症の原因】

失読症は、脳卒中、頭部外傷、脳炎などの脳に影響を与える病気や事故の後に発症することが多いです。
脳の言語処理に関わる部分が損傷を受けることで、文字を認識し、意味を理解する能力が低下します。

【失読症の症状】

失読症の主な症状には以下のようなものがあります。

・文字や単語を正確に読むことができない
・読む速度が著しく遅い
・文章を読んでも内容を理解できない
・書かれた文字を見ても、それが何を表しているのか認識できない

【失読症の治療法】

失読症の治療には、言語療法が一般的に用いられます。
言語療法士は、個々の症状に合わせたプログラムを通じて、患者さんが読み書きのスキルを再び習得できるようサポートします。
また、コンピューターを使用したトレーニングプログラムや、読み書きに代わるコミュニケーション手段の提供が有効な場合もあります。

【失読症とディスレクシアのちがい】

失読症とディスレクシアの最も大きなちがいは、失読症が脳の損傷によって後天的に発症するのに対し、ディスレクシアは生まれながらの脳機能の偏りにより読み書きの学習に困難を抱えるという点です。
ディスレクシアの場合は、学習の初期段階で適切な介入がおこなわれることで、読み書きのスキルを向上させることが可能です。
失読症の場合は、脳の損傷を修復することが困難であるため、治療のアプローチが異なります。

まとめ

失読症とディスレクシアは、ともに読み書きに関連する困難ですが、その原因、症状、治療法には大きなちがいがあります。
失読症の子どもたちは、専門的な読み書きのリハビリテーションによって、文字や単語を認識するための方法を学び、読む能力の回復を目指すことができます。
一方、ディスレクシアの子どもたちは、早期の発見と適切な教育的介入が鍵となり、個別の学習プランや療育によってスキルの向上を図れます。
どちらの状態も、適切な理解とサポートがあれば、読み書きの困難を乗り越え、充実した生活を送ることが可能です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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