コラム

2024.03.16
発達障害について

融通が利かないASDの子どもにどう対応する? - 頑なモードの切り替え方

自閉症スペクトラム(以下:ASD)の子どもたちは、変化に対して非常に敏感で、一度決めたやり方やルーティンから逸脱することを極端に嫌がることがあります。
この「融通が利かない」行動は、彼らにとって安心と安定の源であるため、これを理解し適切に対応することが重要です。
今回は、ASDの子どもたちの頑なモードを柔軟に切り替えるための方法を探ります。

【ASDの特性理解】

まず、ASDの子どもたちはなぜ融通がきかないのか、その背景にある特性を理解することから始めましょう。
彼らはしばしば、予測不能な状況や環境の変化に対して極度の不安を感じます。
したがって、日常のルーティンや予定された活動に固執することで、この不安をコントロールしようとします。

【頑なモードの切り替え方】

①予告と準備
ASDの子どもたちには、変更が起こる前に十分な予告をしておくことが重要です。
変更の内容、理由、そしてそれがいつ起こるかを明確に伝えます。
ビジュアルスケジュールやカレンダーを使用すると、変更を理解し受け入れやすくなります。

②選択肢を与える
選択肢を提供することで、子どもたちが自分の状況に対してある程度のコントロールを持てるようにします。
選択肢は限定的であることが重要ですが、これにより自ら決定することの重要性を学べます。

③ポジティブな強化
新しい行動や変更に対してポジティブなフィードバックを多くします。
これにより、変化に対するポジティブな関連付けが生まれ、徐々に柔軟性が高まっていきます。

④小さなステップで進む
大きな変更を一度におこなうのではなく、小さなステップに分けて徐々に導入します。
これにより、子どもたちは変化に適応しやすくなり、不安を最小限に抑えることができます。

⑤安心できる環境を作る
変化が起こることを理解してもらうためには、まず安心できる環境を提供することが重要です。
子どもたちが安全だと感じ、信頼できる大人がサポートしていることを知っていれば、変化に対する不安を和らげることができます。

⑥感情のコーチング
ASDの子どもたちは、自分の感情を理解し表現することが難しい場合があります。
感情を認識し、適切に表現する方法を教えることが、ストレスを和らげることにつながります。

まとめ

ASDの子どもたちと頑なモードに向き合うには、理解と根気、そして創造的なアプローチが必要です。
一人ひとりの特性を理解し、一貫性のあるサポートを提供することで、徐々に変化への対応力を育むことができます。
規則性と柔軟性のバランスを取りながら、子どもたちが自分らしいペースで成長し、新しい環境や状況に適応できるよう支援していきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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