コラム

2024.05.09
発達障害について

人にあまり興味がない?「手のかからない子」は自閉症のサイン?

大人にとって「手のかからない子」という表現は一見、問題がないように聞こえるかもしれません。
しかし、この表現には時として、子どもが周囲の人たちや環境に対してあまり興味を示さないという意味が含まれることもあります。

特に乳幼児において、人への関心が著しく低い場合、自閉症スペクトラム(以下:ASD)のサインである可能性も考えられます。
今回は、「手のかからない子」がASDのサインである可能性について掘り下げ、どのように対応すればよいかを考察します。

【自閉症スペクトラム(ASD)とは】

ASDは、社会的コミュニケーションと相互作用に困難を抱え、繰り返し行動や限定された興味を示す発達障害です。
ASDのある子どもたちは、しばしば社会的な状況や雰囲気を読み取るのが難しく、他人と感情的なつながりを築くことに苦労します。

【「手のかからない子」と自閉症の関連性】

一部のASDの子どもたちは、非常におとなしかったり、ひとりで過ごす時間を好むため、「手のかからない子」に見えることがあります。
そうした子どもたちが示す「ASDの可能性のある行動」をいくつか挙げます。

・社会的相互作用の欠如
大人や他の子どもたちと目を合わせることが少なく、共感的な反応や表情の交換が乏しい。

・単独行動を好む
群れずにひとりで遊ぶことを好み、他の子どもたちとの遊びにあまり興味を示さない。

・反応が乏しい
名前を呼ばれても反応しない、または周囲の活動に対して興味や好奇心を示さない。

【ASDの早期発見】

ASDの早期発見は、その子に合った療育を始めたり、子どもの発達機会を最大限に引き出すために非常に重要です。
もしASDの可能性が疑われる場合は、以下のステップを踏むことが推奨されます。

①発達のスクリーニング
小児科などで定期的な発達スクリーニングを受け、ASDの兆候が見られる場合は、さらに詳しい評価を受けることを検討します。

②専門的な評価
発達障害専門の臨床心理士や小児精神科医による詳細な評価を受けます。

③支援と教育
ASDの診断を受けた場合は、早期に適切なサポートをおこなうことで、子どもたちはその潜在能力を最大限に発揮し、より充実した人生を送ることができます。

【療育と家庭でのサポート】

個々のニーズに合わせた療育プログラムには、認知行動療法やソーシャルスキルトレーニングが含まれることが多いです。
ご家族がお子様の特性への理解を深めたり、ペアレントトレーニングに参加するなどして、子どもが日常生活の中で学んだスキルを強化することも重要です。

まとめ

「手のかからない子」が示す行動は、もちろんただの個性の場合も大いにありますが、ASDのサインである可能性も含んでいます。
早期に適切なサポートを受けることで、特性のある子どもたちはその可能性をより存分に発揮することができるようになります。
周りの大人が子どもを注意深く観察し、必要に応じて専門的な支援を求めることが重要です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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