コラム

2024.05.15
発達障害について

外出時は毎回ギャン泣き…単なる癇癪?それとも発達障害の兆候?

外出するたびに子どもがギャン泣きすることは、多くの親にとって不安とストレスの種になるものです。
特に公共の場所での激しい泣きわめきや癇癪は、周囲の目も気になり、どう対処すれば良いのかと戸惑うこともあるかと思います。
このような状況が繰り返される場合、「もしかして我が子は発達障害なのでは?」と考える方もいるかもしれません。
今回は、子どものギャン泣きが単なる一時的な癇癪なのか、それとも発達障害の可能性があるのかを見分ける方法と、どのように対応すれば良いのかを掘り下げます。

【ギャン泣きの原因と一般的な癇癪】

子どもが外出時にギャン泣きをする背後には、さまざまな要因が考えられます。
幼い子どもは、新しい環境や予期せぬ出来事に対して適切に対応する方法をまだ学んでいないため、不安やストレス、疲労から泣きわめくことがあります。
また、言葉が十分に話せない幼児期には、泣くことで不快感や欲求を伝えるしか手段がないこともあります。

【発達障害におけるギャン泣き】

一方で、ギャン泣きが頻繁に起こる場合は、発達障害の兆候の一つである可能性も考えられます。
発達障害のある子どもたちは、以下のような特徴を持つことが多いです。

・感覚過敏
自閉症スペクトラム(ASD)などの発達障害を持つ子どもは、しばしば感覚過敏を持っています。
強い日光、騒がしい環境、人混みなど、外出時に遭遇するさまざまな刺激を過度に感じてしまい、ギャン泣きにつながることがあります。

・変化に対する不安
発達障害のある子どもは、ルーティンや予測可能な環境を好むため、予期せぬ状況やスケジュールの変更は大きなストレス源となり得ます。
「いつもとちがう」という日常の小さな変更にも敏感で、予測できない状況に強い不安を感じることがあります。

・コミュニケーションの困難
感じている不快感を言葉で表現するのが難しく、代わりに泣くことで感情を表現している場合もあります。
外出時のギャン泣きが発達障害の兆候であるかどうかを判断するには、他の行動や発達のパターンも考慮する必要があります。
例えば、社会的コミュニケーションの遅れ、反復行動の存在、興味の範囲が狭いことなどが、発達障害を示唆する他の兆候として知られています。
このような発達上の懸念がある場合は、小児科医や発達専門家に相談することも検討しましょう。

【外出時のギャン泣きに対する対応策】

次に、子どもの外出時のギャン泣きを少しでも減らすための対応策をご紹介します。

①事前の準備と説明
外出前に子どもに予定を説明し、できるだけ具体的な情報を提供することで、子どもが何が起こるかを理解しやすくなります。

②感覚入力のコントロール
騒音や光などの過剰な感覚入力を避けるために、ヘッドフォンを使用する、サングラスをかけるなどの対策が考えられます。

③ポジティブな強化
外出を成功体験と結びつけるために、子どもが好む活動やごほうびなどを外出に組み込むことも有効です。

④専門家との相談
専門家は子どもの特性に対する適切な評価とともに、困り事を少なくするための助言も提供しています。

まとめ

子どもが外出時に毎回ギャン泣きを繰り返すからといって、必ずしも発達障害の兆候というわけではありません。
ですが、他の行動や発達のパターンにも何らかの懸念がある場合は、ご家族で抱え込まず、身近な専門家に相談してみましょう。

子どものギャン泣きの理由がわからないと、保護者様にとって大きな難題に感じるかもしれませんが、専門家の助言のもと、その子に合ったサポートをおこなうことで、これらの困難を軽減していくことが可能です。
問題の根底にある原因を理解し、それに適した対策を講じることが、子どもの世界を広げ、人生を豊かなものにするための鍵となります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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