コラム

2024.06.15
幼児期の発達

聞く力・話す力を養うには?

子どもの成長において「聞く力」と「話す力」を養うことは非常に重要です。
これらのスキルは、社会生活において基盤となるだけでなく、子どもが自分の意見を表現し、他者と効果的にコミュニケーションを取るために欠かせません。
では、どのようにして子どもの「聞く力」と「話す力」を伸ばしていくことができるのでしょうか。
今回は、子どものコミュニケーション能力を効果的に育むためのアプローチについて解説します。

【聞く力を養うために】

「聞く力」とは、他者の話を正確に理解し、適切に反応する能力を指します。
この中には、注意深く聞くこと、情報を整理して理解すること、そして反応することが含まれます。
では、「聞く力」を養うための具体的な方法について見ていきましょう。

①日常会話の重視
まず、子どもとの日常会話を大切にしましょう。
子どもの話に対して興味を持ち、しっかりと聞いてあげることで、子どもも他者の話を聞く重要性を学びます。
また、子どもに質問を投げかけ、対話を促進することで、聞く力と話す力の両方を育てることができます。

②絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、子どもの聞く力を養うための基本的な方法です。
大人がゆっくりと読み聞かせをおこなうことで、子どもは言葉のリズムやイントネーションを学ぶことができます。
また、物語の内容について質問し、子どもの理解度を確認することで、集中力や記憶力も高まります。

③リスニングゲーム
子どもが楽しく参加できるリスニングゲームを取り入れます。
例えば、「耳をすませて」というゲームは、大人がある音を出し、子どもがその音を聞いて何の音かを当てる遊びです。
このようなゲームを通して、子どもの集中力と注意力を養うことができます。

【話す力を養うために】

「話す力」とは、自分の意見や感情を適切に言葉で表現する能力です。
この中には、語彙力、文法、発音、表現力などが含まれます。
では、「話す力」を養うための具体的な方法について見ていきましょう。

①自由な発言の場を与える
子どもが自由に自分の意見を話せる場を用意します。
家族での食事の時間や日常の会話の中で、子どもに意見を求めたり、自分の経験を話す機会を設けたりしましょう。

②ロールプレイング
役割を決めてのロールプレイングは、子どもの話す力を高めるのに効果的です。
例えば、店員さんとお客さんの役を演じる遊びを通じて、子どもは対話の流れやその場にふさわしい表現を学びます。

③新しい語彙を教える
日常生活の中で新しい語彙を教え、それを使う機会を作ります。
例えば、絵本やテレビ番組、外出先で見かけたものについて話し、その名前や特徴を教えることで、子どもの語彙力を豊かにすることができます。

④物語を作る
子どもと一緒に物語を作ることも有益です。
例えば、大人がキャラクターや場面を設定し、子どもがその続きのストーリーを考えて話すことで、創造力と表現力が養われます。

【聞く力と話す力をバランスよく伸ばすために】

子どもが小学生以上になったら、少し難易度を上げて、以下の取り組みもおすすめです。

①ディスカッション
家族や友達とテーマを決めてディスカッションをしてみましょう。
子どもが自分の意見を述べ、他者の意見を聞くことで、両方のスキルを同時に伸ばすことができます。

②質疑応答
大人が子どもに質問をし、その答えについてさらに掘り下げる質疑応答セッションをおこないます。
例えば、「今日学校で楽しかったことは何?」と質問し、答えに対して「それはどうして楽しかったの?」と深掘りすることで、話す力と聞く力の両方を鍛えます。

③説明ゲーム
絵カードを使って、子どもにその絵について説明させるゲームをおこないます。
例えば、動物の絵カードを見せて、その動物について知っていることを話させることで、語彙力や説明力を向上させます。

【子どもをサポートするための大人の役割】

・模範を示す
まずは大人が良い聞き手となり、適切な話し方を示すことが大切です。
子どもの話をしっかりと聞き、適切に反応することで、子どもはその姿勢を学びます。

・肯定的なフィードバック
子どもが話したり聞いたりしたことに対して、肯定的なフィードバックを与えましょう。
「よく聞いてくれたね」「素敵な話し方だね」といったほめ言葉は、子どもの自信を高めます。

・共感と理解を示す
子どもが話す内容に対して共感し、理解を示すことも重要です。
子どもが自分の意見や感情を安心して表現できる環境を整えることで、コミュニケーション能力は自然と向上します。

まとめ

「聞く力」と「話す力」は、子どもが成長し、社会で活躍するための基礎となるスキルです。
子どもが自分の意見を自信を持って表現し、他者と効果的にコミュニケーションを取れるようになるために、この二つの力を伸ばす取り組みを日常の中に取り入れてみましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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