コラム

2024.07.01

5歳を過ぎてもおねしょが続く…夜尿症の原因と対策は?

子どもが5歳を過ぎてもおねしょをしてしまうことに、悩んでいる保護者様は少なくありません。
夜尿症(おねしょ)は多くの子どもが経験する問題であり、成長とともに自然に改善されることが多いですが、場合によっては適切な対策が必要です。
今回は、夜尿症の原因と対策についてわかりやすく解説します。

【夜尿症とは】

夜尿症とは、5歳以上の子どもが夜間に無意識に尿を漏らしてしまう状態を指します。
医学的には「5歳以上で1ヶ月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3ヶ月以上つづくもの」と定義されます。
7歳児における夜尿症の割合は10%程度とされ、その後は年間15%ずつ自然に治るとされますが、0.5~数%は夜尿が解消しないまま成人に移行すると言われています。

【夜尿症の原因】

夜尿症の原因はさまざまであり、以下のような要因が考えられます。

①ホルモンの不足
夜間の尿量を減らす抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌が不足していることがあります。
これにより、夜間に大量の尿が作られ、おねしょをしてしまう原因となります。

②膀胱の容量不足
膀胱の容量が小さく、夜間に尿を十分に溜めておくことができない場合があります。

③発達の遅れ
排尿をコントロールする能力の発達が遅れている場合があります。
膀胱の成長や尿意を感じる能力が未熟なため、おねしょをしてしまうことにつながります。

④遺伝的要因
夜尿症は遺伝的な要因も関与していることがあります。
親が子ども時代に夜尿症だった場合、その子どもも夜尿症になる可能性が高いです。

⑤心理的なストレス
新しい環境や家庭内の問題など、心理的なストレスが原因となることもあります。
ストレスや不安が強いと、夜尿症が悪化することがあります。

【夜尿症の対策】

夜尿症の対策には、家庭でできる方法から医療的なアプローチまでさまざまな方法があります。
以下に、具体的な対策をご紹介します。

・適切な水分摂取
日中に十分な水分を摂り、夕方以降の水分摂取を控えることで、夜間の尿量を減らすことができます。
特に寝る前の2時間は、飲み物をなるべく控えるようにしましょう。

・トイレの習慣づけ
寝る前に必ずトイレに行く習慣をつけることが重要です。
また、夜中に起きてトイレに行けるように、親が声をかけてサポートすることも効果的です。

・膀胱トレーニング
日中にトイレの間隔を少しずつ延ばし、膀胱の容量を増やすトレーニングをおこないます。
これにより、夜間に尿を溜める能力が向上します。

・ストレスの軽減
子どものストレスや不安を軽減することも重要です。
リラックスできる環境を整え、安心感を与えることで、夜尿症の改善に繋がります。

・抗利尿ホルモンの補充
医師の診断のもと、抗利尿ホルモンを補充する薬を使用するケースもあります。
これにより、夜間の尿量を減少させることができます。

・アラーム療法
夜尿アラームを使用することで、尿が漏れた際にアラームが鳴り、子どもを起こしてトイレに行かせる方法があります。
この方法は、夜間の尿意を感じる力を養うのに効果的です。

【家庭での対策ポイント】

夜尿症に悩む子どもをサポートするために、ご家庭でできることはたくさんあります。
以下に、保護者様が心掛けると良いポイントをご紹介します。

・子どもを責めない
夜尿症は子ども自身の意志とは無関係に起こるものです。
子どもを責めたり、恥ずかしい思いをさせないようにしましょう。
温かく見守る姿勢が大切です。

・ポジティブに接する
夜尿症が改善されたときには、しっかりとほめて自信を持たせましょう。
成功体験が子どものモチベーションを高めます。

・専門家への相談
夜尿症が長引く場合や、対策をしても改善が見られない場合は、小児科医や専門家に相談することも検討しましょう。
適切な診断と治療を受けることで、効果的な対策が見つかるはずです。

まとめ

5歳を過ぎてもおねしょが続く場合、さまざまな原因が考えられますが、多くは成長とともに自然と治っていくものです。
しかし、子ども自身が悩んでいる場合や学校行事での外泊に不安を感じている場合は、家庭でできる対策や医療的なサポートを通じて改善を目指していきましょう。

子どもを責めずに温かく見守り、適切なサポートを提供することで、子どもは安心して成長することができます。
夜尿症の改善には時間がかかることもありますが、根気よく取り組むことで、快適な夜を過ごせるようになるはずです。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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