2024.09.16
幼児期の発達
子どもと「一緒に考えてみる」ことで得られる気づきとは?
子育てをする中で、「もっとこうしなさい」「こうした方がいいよ」という言葉を無意識に使ってしまうことはよくあります。
親や教育者として、子どもに正しい方向に導きたいという気持ちから、つい指示を出しがちです。
しかし、こうした指示は、子どもの自発的な思考や発見を奪ってしまうことがあるかもしれません。
それよりも、「一緒に考えてみる」という姿勢を持つことで、子ども自身が学び、気づきを得る機会を増やすことができます。
【「一緒に考える」というアプローチ】
「一緒に考えてみよう」というアプローチは、子どもが自分で問題を考え、解決策を見つける手助けをすることです。単に子どもに答えを教えるのではなく、問題に対する自分なりの考えを持ち、それを周りの大人と共有することを促すものです。
このプロセスを通じて、子どもは自分の意見やアイデアに自信を持つようになり、同時に他者とのコミュニケーションを通じて新たな視点を得ることもできます。
【「こうしなさい」では得られない気づき】
「もっとこうしなさい」という言葉は、子どもにとって分かりやすい指示かもしれませんが、これでは子どもが自分で考える機会を与えることができません。大人がすべての答えを提供することで、子どもは「どうせ決めるのは大人だから」と思い、自分で考えることを放棄してしまうこともあります。
また、指示に従うだけでは、自分の意見や感覚を表現する機会も失われがちです。
一方、「一緒に考えてみる」というアプローチを取ると、子どもは自分の考えを整理し、他者と共有するというプロセスを経験します。
例えば、何か問題が発生したときに、「どうしたらいいと思う?」と問いかけることで、子どもは自分なりの解決策を考え、それを実際に試してみる機会を得ます。
この過程で、うまくいったり、うまくいかなかったりすることが、子どもにとって貴重な学びとなるのです。
【子どもが主体的に学ぶ機会を増やそう】
「一緒に考える」という姿勢は、子どもに主体的に学ぶ機会を提供します。例えば、勉強のやり方に悩んでいる子どもに対して、「こうした方がいいよ」と教えるのではなく、「どうすればもっと楽しく勉強できると思う?」と一緒に考えることで、子ども自身が自分に合った方法を見つけることができます。
こうしたプロセスを通じて、子どもは自分で問題を解決する力を養い、自信を持つことができるのです。
また、このように主体的に考える機会を持つことで、子どもは失敗や成功を「自分の経験」として受け入れることができるようになります。
失敗しても、「次はどうしたらうまくいくかな?」と考えることができれば、成長のチャンスに変えることができます。
そして、そのプロセスを周りの大人と共有することで、信頼関係も深まります。
【親や教育者にとっての気づき】
「一緒に考えてみる」という姿勢は、子どもだけでなく、大人にも多くの気づきをもたらします。子どもの成長や変化に気づく機会も増え、子どもがどのように物事を捉え、どう成長しているのかをより深く理解できるようになるはずです。
さらに、子どもとの対話を通じて、親や教育者自身が学び、成長する機会にもなります。
子どもが持つ純粋な疑問や発想は、時に大人に新しい視点を与え、日常の中で見過ごしていた大切なことに気づかせてくれます。
大人も子どもと一緒に学び、成長することができるのです。
まとめ
「こうしなさい」と指示を出すのではなく、「一緒に考えてみる」というアプローチを取ることで、子どもは自分の考えを持ち、自分事として行動することができるようになります。また、このプロセスを通じて、大人も子どもとの信頼関係を深め、共に学び成長することができます。
子どもが自分で考える力を育み、大人と一緒に新たな発見をする喜びを感じられるような関わり方を、大切にしていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
