2024.10.28
勉強しない子どもへのベストな声掛けは? - 将来を具体的にイメージさせよう
「うちの子、全然勉強しないんです」と悩んでいる保護者様は少なくありません。
学校の宿題を後回しにしたり、机に向かってもすぐに集中が途切れてしまったり…。
こうした姿を見ると、親としては不安になってしまいますね。
かと言って、「勉強しなさい」と言うだけでは、子どものモチベーションを高めることは難しいものです。
では、どうすれば子どもが自ら勉強に取り組むようになるのでしょうか。
【勉強に対する子どもの姿勢】
まず、なぜ子どもが勉強を嫌がるのか、その背景を考えてみましょう。子どもにとって勉強は「楽しいもの」ではないことが多いです。
学習内容が難しく感じられる、授業が退屈、学校の評価がプレッシャーになるなど、さまざまな理由があります。
特に年齢が低いほど、将来の目標や夢を具体的に考えるのは難しく、「今」の楽しさや興味に引きつけられやすいのです。
【勉強の意義を具体的にイメージさせる】
勉強しない子どもにただ「勉強しよう」と言うだけでは、なぜそれが必要なのか理解できない場合があります。大切なのは、勉強の意義を子どもに具体的に感じさせることです。
将来、自分がどんなことをしたいのか、そのために勉強がどう役立つのかを一緒に考えてみると効果的です。
例えば、子どもがスポーツ好きなら「サッカー選手になるには、ルールを覚えるためにしっかり読む力が必要だね」とか、料理が好きなら「シェフになるには、いろんなレシピを考えたり計算したりする力も必要だね」といった具合です。
こうして、日常の興味や将来の夢と勉強を結びつけることで、勉強の目的が少しずつ具体的に感じられるようになります。
【将来をイメージさせるための会話例】
将来について子どもと話すとき、単に「勉強しないとダメだよ」と言うのではなく、楽しい未来や達成感を感じさせるような言葉掛けが大切です。以下は、子どものやる気を引き出す声掛けの一例です。
「将来、どんなことをやってみたいと思う?」
「好きなことを仕事にするには、どんなことを学べばいいかな?」
「大人になったら、どんな場所で働きたい?そこに行くために、今できることって何だろう?」
こうした会話を通じて、子どもが将来をイメージし、そのために今の勉強が必要だと感じられるようにすることがポイントです。
【努力の結果が見える体験を積ませる】
勉強に対するモチベーションを上げるためには、努力の結果が目に見える経験を積ませることも大切です。例えば、習い事やスポーツで「できなかったことができるようになる」という成功体験をすることで、勉強も同じように「頑張れば成果が出る」という意識が育まれます。
また、勉強の中でも達成感を感じられるような小さな目標を設定してみましょう。
「今日はこの問題を3つ解けたね」「新しい漢字を1個覚えたね」というように、具体的に子どもの努力をほめることで、次も頑張ろうという気持ちを引き出すことができます。
【ポジティブな声掛けで自信を育てる】
勉強に苦手意識がある子どもほど、「どうせできない」と感じてしまいがちです。そんなときは、ポジティブな声掛けで自信を持たせることが大切です。
「一歩ずつ進めているね」
「ちょっとずつでも、昨日より進歩してるよ」
「君ならできるって信じてるよ」
こうした言葉をかけることで、子どもは自分の努力を肯定的に受け止められるようになります。
そして、少しずつ自信を持って取り組む姿勢が生まれてきます。
【環境を整えることも大事】
子どもが集中できる環境を整えることも重要です。家の中に勉強するための場所を確保し、テレビやスマートフォンなどの誘惑を遠ざけることで、集中しやすくなります。
さらに、家族全体で「勉強タイム」を設けたり、親が一緒に本を読むなどの習慣を作ると、子どもも自然と勉強に向かうことができるようになるかもしれません。
【無理に押し付けないことも大事】
最後に、勉強を無理に押し付けるのではなく、子どものペースに合わせて見守る姿勢も大切です。勉強の時間が長すぎたり、内容が難しすぎたりすると、子どもはますます嫌がることがあります。
短い時間でも集中できる範囲で取り組み、少しずつ習慣を作っていけると良いかと思います。
まとめ
なかなか勉強しない子どもに対しては、「今勉強しないと将来困る」といった抽象的なプレッシャーではなく、具体的な将来の目標や夢をイメージさせることが有効です。子どもの興味や関心に合わせて、勉強が役立つ場面を示し、ポジティブな声掛けで自信を育てていきましょう。
また、環境を整え、その子が集中できる量とペースで勉強に取り組むことをサポートしていくことで、少しずつ勉強への姿勢が変わってくると思います。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
