コラム

2024.12.02
幼児期の発達

寝かしつけに1時間以上…子どもがなかなか寝ないのはなぜ?

寝かしつけに毎晩1時間以上かかる…。
ようやく寝たと思ったら夜中に目が覚めてしまったり、翌朝もなかなか起きられなかったりと、保護者様にとって大きな悩みになることがあります。

「なぜうちの子はこんなに寝ないの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
その背景には、さまざまな要因が考えられます。
今回は、子どもが寝ない理由と解決のためのヒント、発達障害との関連についても詳しくお話しします。

【子どもがなかなか寝ない理由】

1. 生活リズムの乱れ

子どもは大人よりも生活リズムに敏感です。
日中に十分な運動ができていなかったり、夕方以降に過剰な刺激を受けたりすると、体が「夜モード」に切り替わりにくくなります。
特に、夜遅くまでテレビやタブレットなどの画面を見る習慣がある場合、ブルーライトの影響で睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、眠りにつきにくくなることがあります。

2. 不安やストレス

子どもは環境の変化や人間関係のトラブルなど、さまざまな要因で不安を感じることがあります。
その不安が、寝る時間になると頭の中で大きくなり、寝付けなくなることがあります。
「暗い部屋が怖い」「明日の幼稚園でうまくできるか不安」など、小さなストレスでも影響を受けやすいのです。

3. 生理的な要因

幼い子どもの体は、まだ睡眠リズムが発達途中のため、夜間に何度も眠りが浅くなり、目が覚めることがあります。
さらに、寝る直前に食べたり飲んだりすると、消化活動が活発になり、寝付くのが難しくなる場合もあります。

4. 睡眠環境の問題

部屋が明るすぎたり、音や温度が気になったりすると、子どもがリラックスできずに眠れなくなることがあります。

【発達障害との関連は?】

寝ない理由の中には、発達障害に起因する場合もあります。
発達障害の特性を持つ子どもは、睡眠に関する課題を抱えることが少なくありません。

1. 感覚過敏

発達障害の子どもには、感覚が敏感な特性を持つ場合があります。
布団の触感や部屋の音、光など、普通なら気にならない刺激が睡眠を妨げる原因になることがあります。

2. 脳の興奮状態

発達障害の一つであるADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもは、脳が興奮しやすい傾向があります。
そのため、夜になっても活動モードが続き、スムーズにリラックスできないことがあります。

3. 睡眠リズムの乱れ

自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持つ子どもには、睡眠のリズムが一般的なパターンと異なる場合があります。
夜になっても体内時計が昼間と判断してしまい、眠りづらくなることがあるのです。

【どう対応する?解決のためのヒント】

①規則正しい生活を心がける

起床時間と就寝時間を毎日一定にすることで、体内時計を整えることができます。
朝起きたら太陽の光を浴び、日中は体を動かす時間を作るよう心がけましょう。

②寝る前の環境を整える

寝室の光を暗くし、静かな環境を作りましょう。
寝る2時間前くらいからテレビやタブレットの使用を控えることも重要です。
また、寝具の素材や温度を調整し、快適な寝室作りを心がけてください。

③子どもの気持ちに寄り添う

寝る前に親子でリラックスできる時間を作り、子どもの不安や緊張を和らげましょう。
絵本を読んだり、音楽を聴いたり、軽いストレッチを一緒にするのも効果的です。

④専門家に相談する

寝かしつけや睡眠に関する悩みが続く場合、専門機関や医療機関に相談するのも一つの方法です。
特に発達障害の特性が疑われる場合は、専門的なアドバイスを受けることで、適切な対応がわかります。

まとめ

子どもがなかなか寝ない理由はさまざまであり、日常生活の習慣やストレス、脳の特性などが関係しています。
発達障害の可能性がある場合は、感覚過敏や睡眠リズムの乱れが影響していることもありますが、適切な環境作りや専門的な支援を受けることで改善が期待できます。

子どもの睡眠を支えるために、まずは日々の生活を見直し、必要に応じて専門家の力を借りてみましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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