コラム

2017.12.01
幼児期の発達

学べモード~脳の発達のために~

“学べモード”とは、脳の基本的資質が形成される幼児期において、子供が「おもしろそう!」「なんだろう、やってみたい!」と感じた時、自ら学ぼうとし、脳の発達を促進する状態をさします。
脳だけでなく、からだ全体が学ぶ体制になるため、目の瞳孔が30%開き、実際に瞳がキラキラと輝きます
それは、たとえ発達に困難を抱えた子供であっても、そうなのです。
療育という視点に立ったときにも、この“学べモード”は、非常に重要なポイントです。
いまできるようになってほしいこと、生活や学習の役にたつこと、そのようなことが、実際に成果として見えることは喜ばしいことです。
しかし、目の前の子供が、“学べモード”にあるのかどうか、それはすぐには見えないけれど、子供の脳の発達に大きな意味があるのです。
脳の基本的資質といえる“脳の配線”は幼児期に形成されます
瞳が輝いていない状態、すなわち“学べモード”でないときには、脳も発達しようと配線を伸ばす状態になりません。
何かができるようになることは、子供にとって喜びですから、それによって、瞳が輝くことは考えられます。
しかし、単純に、目の前の課題ができることを目標にするだけでは、脳の発達という視点から見ると、あまり意味がないこともあるのです。
「好きこそものの上手なれ」ということばがありますが、それは真実であり、脳が著しく発達する幼児期において、大切にしなければならない視点なのです。



執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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