コラム

2017.12.15
コペルメソッド

フラッシュカードの効果 (1)

コペルプラスの取り組みで行う「フラッシュカード」は、障害児教育の権威であるグレン・ドーマン博士が開発した「ビッツカード」を参考にしています
ビッツカードは、ことばを添えて、絵や写真のカードを1枚1秒以下の高速で見せることにより、百科事典的な知識を教えるためのツールとして開発されました。
ビッツカードには、使う写真やカードのサイズに規定があるのですが、コペルプラスで行っている「フラッシュカード」はもっと自由に、子どもたちがおもしろそう!と目を輝かせてくれる素材を、バリエーション豊かにそろえています。
コペルプラスでは、「フラッシュカード」を非常に重要な取り組みだと考えていますが、それには以下の理由があります。

・事実を事実としてシンプルに教えられる


子どもは理屈でなく事実を学びます。
それは「りんごは赤くて丸いよ。食べるとおいしいよ。」と説明するよりも、りんごそのものを見せて「りんご」と教えるほうが適しているということです。
もちろん、りんごの匂いを嗅ぎ、味を楽しみ、木になったりんごを見てわくわくする、といった経験は非常に大切です。
しかしそれは、「フラッシュカード」を見たからといって阻害されるものではなく、むしろ「りんご」を知っているからこそ、豊かになるとも言えるのではないでしょうか。
ことばは無数にあり、広い語彙は、ことばの発達において重要であると考えます。

・情報を明確に伝えることができる


日常生活において、子どもは多くのことばを耳にします。
そして、その場面にあるものを目にし、それを発する大人の口の動きを観察し、ことばを獲得していきます。
よく考えてみると、日常の雑多な環境の中で、自然とことばを獲得することは、まさに驚くべきスキルと言えます。
しかし、発達に偏りのある子どもたちは、雑多な環境から適切に情報を抽出することが難しく、ことばの発達がなかなか進まないことがあります。
「フラッシュカード」は、ことばをシンプルに伝えながら、その事物をシンプルに見せることで、視覚的、聴覚的な情報を明確に伝えることができます。
続きは次回、お伝えしたいと思います。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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