コラム

2023.05.28
発達障害について

認知行動療法とは?

ものごとの捉え方のことを「認知」といいます。
認知は同じできごとがあっても人によって変わり、この認知に偏りがあると何でもないことでも大きなストレスに感じることがあります。

認知行動療法は、ものの見方や受け取り方に働きかけ、気持ちや行動をコントロールするための精神療法です。
人はストレスを受けるとネガティブな気持ちになり問題解決が難しくなります。
そこで、セラピストとの面談や紙に書き出すことなどで自分の考え方の偏りを冷静に振り返り、適応的な思考に変えていく方法があります。

発達障害(特に自閉症スペクトラム)の子どもは不安障害を併発しているケースが少なくありません。
そこで、行動の根本にある思考部分にアプローチし、子ども自身がストレスに対応できるような支援が必要です。

認知行動療法では、ストレスを感じた具体的な出来事を取り上げて、その出来事が起きた時に「頭の中に浮かぶ考え(認知)」、「感じる気持ち(感情)」、「体の反応(身体)」、「振る舞い(行動)」、という4つの側面に注目します。
そこから自分のストレス反応のパターンに気づき、さらなる悪循環に陥らないように調整していくことを目指します。
そして、ストレスに対してどのように考えたり行動したりすればいいのか、また落ち着ける方法は何かを知っておくことで、生きづらさやストレスを軽くしていくことができます。



監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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