コラム

2023.07.07
発達障害について

発達性協調運動障害とは?

発達性協調運動障害は、日常生活で必要とされる精密な運動スキルの獲得や実行が著しく困難な神経発達障害の一つです。

【症状】

具体的な症状として、幼少期の運動発達の遅れ(はいはい、歩行開始の遅れ)、箸やはさみが使えない、スポーツが不得意、よく物を落とす、書字が汚いなどが挙げられます。
通常、子どもたちは年齢とともに歩く、走る、ジャンプするなどの運動スキルを自然に学びます。
しかし、発達性協調運動障害のある子どもたちはこれらのスキルを自然に身につけることが困難なのです。

筆記具を正しく持つ、ボタンをかける、自転車に乗るといった細かい動作や、体のバランスを保ちながら運動する能力にも影響を及ぼします。
発達性協調運動障害は、「不器用」や「運動が苦手」などと誤解されがちですが、単なる運動の不得意さではなく、日常生活における機能の制約となるものです。
学校生活においては、ノートをとる、給食を食べるなど、基本的な動作が他の子どもたちと比較して難しく、ストレスを感じることがよくあります。

【原因】

この障害の原因は明確になっていませんが、遺伝的な要因や出生時の合併症、早産などが関与している可能性が挙げられています。
また、他の発達障害(特にADHD)と合併しやすいとの報告もあります。

【相談先】

子どもの運動発達の遅れや動作の不器用さが気になったら、まず地域の子育て支援センターや保健センターなどに相談してみましょう。
相談支援はもちろん、その様子に応じて医療機関や療育機関の紹介、行政サービスの利用方法を紹介してもらえます。

重要なのは、子どもたちがサポートを受けて能力を最大限に引き出せるようになるということです。
発達性協調運動障害は子どもたちの学習や生活に影響を及ぼすものであるため、早期発見と適切な支援が必要です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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