コラム

2023.07.10
発達障害について

常同行動とは? - 原因と対処法について

外から見ると意図がわからない、繰り返しおこなわれる行動のことを「常同行動」といいます。
例としては、体をゆする、手をたたく、手をひらひらさせる、同じ場所をうろうろする、無意識的に頭を振る、爪を噛むなどが挙げられます。
常同行動は誰にでも現れる可能性があり、ストレスや不安感によって引き起こされることもあります。
発達障害の子どもにおいては、特に自閉症スペクトラム、ADHDなどがある場合に見られることが多いと言われています。

常同行動があるからといってすべてを対処する必要はありませんが、自傷につながるなどの困り事が生じている場合の対処法をご紹介します。
1つ目は、ストレスや衝動の緩和です。
より健康的な方法でストレス管理をできるよう、散歩、深呼吸、ストレッチや体操、好きなことに没頭するなどの方法を見つけましょう。

2つ目は、常同行動を別の行動に置き換えることです。
例えば、爪を噛む代わりにストレスボールを握る、緩衝材をプチプチつぶすなど、代替行動を探ってみましょう。

3つ目は、専門家の支援を受けることです。
常同行動が日常生活に悪影響を及ぼしている場合、心理カウンセリングや行動療法を受けることを検討すると良いでしょう。

また、周囲の人は、無理に止めさせるのではなく、その人が抱えるストレスや不安に対して理解を示し、サポートする姿勢が大切です。
例えば家庭内で子どもの常同行動に気付いた場合、なぜその行動を繰り返しているのか話を聞くことから始めてみましょう。
子ども自身もその行動がどうして起きているのか理解していないことが多いため、共に考えることが重要です。



監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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