コラム

2023.07.19
発達障害について

通級指導教室の特徴

前回のコラムに引き続き、通級指導教室の特徴についてご紹介します。

①個別化されたプログラム
一人ひとりのニーズに応じて、個別化された教育プログラムが提供されます。
一律に指導方針を固定せず、その子に合わせた対応をしてもらえるところが通級指導教室の良さでもあります。

②少人数制
1対1か4~5人の少人数で授業をするのが基本のため、一人ひとりに対する質の高いサポートが可能となります。

③専門的な教師
通級指導教室を担当する先生は、教員免許を持っていればなれますが、特別支援教育に精通している必要があります。

通級指導教室では、子どもの自立を目指し、障害や特性による困難を改善・克服するための指導をおこないます。
重要なことは、通級指導教室は、勉強の遅れを補習するための場ではなく、子どもの自立を促すことが目的ということです。
つまり、周囲や子ども自身が、自分の特性を理解し、得意な部分を活かして苦手なことを補うための具体的な方法を学んでいく場なのです。
そのため、障害があっても、適切な対処方法を子ども自身や周囲が理解していて、学校生活に困難を感じていなければ、通級指導教室に通う必要はありません。

逆に、学力は問題なかったとしても、感覚過敏などによって通常学級でストレスを抱えている場合は、通級指導教室を活用することで、学校生活の困難さが和らぐケースもあります。
通級指導教室に通う子どもは、他の子と同じように取り組んでも、うまくいかなかった経験をしています。
「自分はがんばってもできない」と感じるなど、自分のことを肯定的に受け止めにくい状態にある子もいます。
通級指導教室が、そのような思いを持った子どもにとって、安心できる時間や場所となり、子どもの自信や意欲につながることが大切です。



監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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