コラム

2023.07.20
発達障害について

特別支援学校とは?

「特別支援学校」とは、障害のある子どもや特別なニーズを持つ子どもに、教育的な支援を提供することを目的とした学校です。
対象となる障害は5つで、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱(身体虚弱を含む)です。

特別支援学校では、教師や専門家チームが、一人ひとりのニーズに応じた指導方法を検討します。
それによって、子どもたちは障害の種類やレベルに応じてカスタマイズされた授業を受けることができます。

特別支援学校のクラス編成は、特別な事情がない限り、同学年の生徒かつ障害の種別ごとになっています。
人数は、小学校と中学校では6人以下、高等学校においては8人以下とされています。

特別支援学校に通いたくても、障害の種別によっては通学して教育を受けることが困難な子どももいます。
そのような子に対しては、教師を家庭や児童福祉施設、医療機関などに派遣し教育をする「訪問教育」を実施しています。

なお、特別支援学校では、教育的なサポートだけでなく、社会的なスキルや自己肯定感の向上にも重点を置いています。
集団活動やコミュニケーションのトレーニングなどを通じて、同級生との関わりを学び、社会で自立して生きるための準備をする場でもあるのです。
特別支援学校での経験を通じて、将来的に一般の学校環境に順応するためのスキルや、社会で生きていく自信を身につけることも意味します。

また、子どもへの支援だけでなく、家族や地域社会と協力関係を築くことも特別支援学校の重要な役割です。
家族への支援や情報提供、地域のイベントや活動への参加など、幅広い面で社会と連携を図りながら、子どもたちが支援された環境で成長できるよう配慮されています。

入学に際しては、就学相談を通し総合的に判断されます。
地域の専門窓口に確認しながら、子どもにとってより良い環境を探していくことが大切です。



監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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