コラム

2023.08.18
幼児期の発達

視覚優位の子どもが効果的に学ぶには?

脳に入ってくる情報を、どのように処理するのが得意かという脳の癖のことを「認知特性」と言います。
「視覚優位」とは、認知特性の一つで、目から入ってくる情報を処理しやすい特性のことです。
反対に、耳から入ってくる情報の方が処理しやすい特性は「聴覚優位」と呼ばれます。

程度はさまざまですが、認知特性は誰にでもあるとされています。
自閉症スペクトラム(ASD)のある子どもは、視覚優位の特性を持つことが多いと言われていますが、自閉症スペクトラム(ASD)で聴覚優位の特性がある子もいますので、一概には言えません。

視覚優位の子どもたちは、視覚的な情報を重視することで、世界を理解し学びます。
一人ひとりの特性を理解し、適切に対応することで、子どもたちはより効果的に学ぶことができます。
以下に、視覚優位の子どもへの対応方法をご紹介しますので参考にしてみてください。

1. 視覚的な教材を多用する

視覚的な教材、例えばフラッシュカードや絵本、ポスターやチャートなどを利用することで、子どもたちは情報を視覚的に捉えやすくなります。

2. カラフルな教具を選ぶ

鮮やかな色の教具や文房具を使用することで、子どもの興味や注意を引き付け、学習の効果を高めることができます。

3. 視覚的なサポートを強化

説明の際に、紙やホワイトボードを用いて絵や図などで示すことで、子どもたちの理解を深める手助けをします。

4. 環境を工夫する

学習の環境も重要です。
視覚からの刺激が多すぎると混乱してしまい、集中できない状態になることもあります。
必要でないものが視界に入らないように部屋を片付け、視覚からの刺激を減らすと集中できるようになる場合があります。

5. 学習の過程を視覚化する

例えば、学習の進捗をグラフで表示したり、達成した課題にシールを貼ることで、子どもたちは自分の進歩を視覚的に捉えることができ、モチベーションの維持に繋がります。

視覚優位の子どもたちは、視覚的な情報を通して学ぶことの喜びを感じます。
周りの大人がその特性を理解し、適切にサポートすることで、子どもたちの可能性は無限に広がります。
コペルプラスでは、一人ひとりの特性に合わせた支援を提供し、子どもたちの成長を全力でサポートしています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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