コラム

2023.09.06
発達障害について

声のボリュームが調整できない人は発達グレー?

日常の生活の中で、話す時の声のボリュームが大きすぎたり小さすぎたりする人に出会ったことはありますか?
そういった人たちは、自分の声のボリュームをほかの人と同じように調整することが難しいと感じていることがあります。

その原因の一つと推測されるのが、発達障害のグレーゾーンであるかもしれないということです。
「発達グレー」とは、医学的な診断基準までは満たさないが、一般的な人々と比べて何らかの発達の特性や偏りを持っている時に使う言葉です。
一般的な発達をしているとされる人々と比べて、特定のスキルや認知機能において一貫して困難を感じることがあります。

声のボリューム調整に困難を感じることは、特性がなくても多くの人が経験したことのある課題の一つではないでしょうか。
これには、自分の声のボリュームを客観的に捉える能力、周囲の状況や人々の反応を適切に読み取る能力、そしてそれに基づいて声のボリュームを調整する能力が関与しています。

発達に特性があると、こうした社会的な情報をくみ取ったり、微細な調整をすることが難しい場合があるため、声のボリューム調整に関する問題も出てくる可能性が考えられます。
例えば、公共交通機関の中や勉強中、仕事中など静かにすることが求められる場面で大声で話したり、逆に大勢の前での発表などある程度大きな声が求められる場面で小さな声で話すなどです。

発達グレーの人は、社会的なコミュニケーションや他者との相互作用に関する課題を持つことが知られています。
このため、周囲の状況や他者の反応を適切に読み取る能力、それに応じて自分の行動を調整する能力に一定の困難を抱えることも考えられます。
これが、声のボリューム調整に関する問題と関連している可能性はあります。

しかし、声のボリュームが調整できないという問題を持つ人が必ずしも発達グレーであるとは限りません。
実際には、声のボリュームの調整が難しい原因は多岐にわたります。
聴覚の問題によって、自分の声の大きさを正しく感じ取ることができないケースも考えられます。
また、一時的なストレスや緊張、興奮などの感情の影響で、一時的に声のボリュームを調整することが難しくなることもあります。

このような特徴や問題を持つ人に対して、一律のレッテルを貼るのではなく、それぞれの背景や原因を理解し、適切なサポートや対応をすることが重要だと考えます。



監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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