コラム

2023.09.07
幼児期の発達

嘘をつく子どもへの対応方法

子どもは3、4歳ごろになると、実際と違うということを認識しながら嘘をつくことができるようになります。
嘘をつくことは、子どもたちの社会的スキルや認知の成長の一環とも言えますが、それを許容するわけにもいきません。
では、嘘をつく子どもにはどのように対応すればよいのでしょうか?
今回は、そのポイントについて考えてみましょう。

1. 嘘をつく背景を理解する

まず、子どもが嘘をつく背景や原因を理解することが大切です。
嘘をつく理由はさまざまであり、注意を引きたい、叱られたくない、自分の世界を表現したいなど、さまざまな動機が考えられます。
嘘の背後には、子どもの不安や恐れ、願望などの感情が隠れていることが多いのです。

2. 落ち着いて対応する

嘘を発見したときの大人の反応が、子どもの今後の行動に影響します。
感情的になりすぎず、冷静に事実を確認するよう努めましょう。
叱ることが必要であっても、叱る内容は「嘘をついた行為」にフォーカスすることが重要です。

3. 安全な場を提供する

子どもが真実を話しやすい環境を作ることも大切です。
罪悪感や怖れから嘘をついてしまうこともあるので、子どもが安心して感じたことや考えたことを話せる場を提供するようにしましょう。
大人が過度に叱責すると、子どもは更に嘘をつくことで逃げるようになる可能性もあります。
普段から子どもが安心して本音を話せるような関係を築いておくことも大切です。

4. 質問の仕方を工夫する

「何でそんなことしたの?」よりも、「どうしてそう思ったの?」や「どうしてそう行動したの?」というような、子どもの気持ちや考えを引き出す質問をすることで、嘘をつく背後にある原因を聞きだしやすくなります。
こちらの気持ちも話しつつ、「あなたに寄り添って解決したい」ということを優しく伝えましょう。

5. 嘘をつかないことの価値を伝える

子どもに「嘘をつくことはよくない」と教えるだけでは、その理由や価値が伝わりにくいことがあります。
嘘をつかないことの価値や、真実を話すことの意義について、具体的な例を交えて説明するとよいでしょう。

6. モデルとしての役割を果たす

大人自身が真実を話すことの重要性を実践することで、子どもにとっての良きモデルとなります。
間違ってしまったときはきちんと謝る、言った通りにできなかったときは理由を話して嘘をつくつもりはなかったと真摯に伝えましょう。

噓は、発達過程の中で、状況判断を学びながら自分の感情や考えを表現する方法の一つです。
幼児期の空想や願望がもととなる嘘は、気にしなくてもよい嘘と言えます。
注意すべきなのは、自分のために人をだまそうとする嘘です。
叱られたくない、何か失敗してしまった、やりたくないことを避けたい、といったときにつく嘘は「よくないこと」と認識させ、癖にならないように指導していかなくてはなりません。

大人が子どもに寄り添い、真摯に耳を傾けることで、子どもは「この人は味方だから本当のことを話そう」と思ってくれるはずです。
そして、大人も子どもに対して正直であること。
日ごろから、互いに言いたいことを隠さず話し合える関係を築いてくことが大切です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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