2023.10.18
ホームスクーリング - 自宅での学びの魅力と可能性について
「行ってらっしゃい」と子どもを送り出す親、学校のチャイム、同級生が机を並べて学習し、休み時間は友達と外遊び…
これらは私たちが小学生の日常と聞いて当たり前に想像する光景かもしれません。
そしてここに、一つの選択肢として「ホームスクーリング(ホームエデュケーション)」があります。
教育という広大なフィールドの中で、ホームスクーリングはどのような位置を占め、家庭の中でどのような学びの花を咲かせるのでしょうか。
【ホームスクーリングとは】
ホームスクーリング(ホームエデュケーション)は、学校教育の枠を超え、家庭の中で子どもの教育をおこなうアプローチです。学校に通うことなく、親や指導者が先生の役割を担い、子どもと一緒に学びの時間を共有します。
近年、不登校の子どもたちの増加に伴い、ホームスクーリングを選択するご家庭も少しづつ増えています。
なぜホームスクーリングが選ばれるのでしょうか?
【利点】
まずは、そのメリットについて考えてみましょう。①個別指導
ホームスクーリングは、ひとり一人のペースで学ぶことができるのが大きな魅力です。
特定の分野での才能や興味を追求することが容易になります。
②柔軟なカリキュラム
家庭での教育は、学習内容や方法を柔軟に選択できるという利点があります。
ご家族の価値観や子どもの興味を中心に学習を進めることができます。
③安全な学習環境
いじめなどの人間関係トラブルや、集団で同じことをしなければならない学校のプレッシャーなどから、子どもを守るための選択としてホームスクーリングを選ぶご家族もいます。
【課題】
次に、ホームスクーリングの課題について考えてみましょう。①ソーシャルスキルの発達
学校は社交の場や社会生活の練習場所としても機能します。
ホームスクーリングを選択する場合、他の方法で子どもに社交の機会を提供する必要があります。
地域コミュニティやオンラインプラットフォームを利用することで、子ども同士の交流をサポートできます。
②資源とサポート
教育にあたる親や指導者が専門的な知識や技術を持っていない分野が出てくるかもしれません。
その際には、オンラインコースやプロフェッショナルなインストラクターを活用することで補うことができます。
サポートを求めるためのコミュニティやグループへの参加も有益です。
ホームスクーリングには、世界中のコミュニティやリソースが存在しています。
オンラインプラットフォーム上には、教材、アクティビティ、アドバイスを共有するための多くのフォーラムやグループがあり、これらを活用することで、質の高い教育プログラムを形成するサポートを受けることができます。
【今後の展望】
ホームスクーリングは、家族の中で育む一つの世界です。さまざまな困難もあるかと思いますが、その中で子ども自身がどのように学び、成長していくのかを親自らが目の当たりにすることは、かけがえのない時間となるでしょう。
教育の「多様性」も浸透しつつあり、ホームスクーリングはその多彩なオプションの一つとして、ご家族それぞれの価値観やライフスタイルに合った選択を可能にします。
子どもの成長とともに、家族全員が学び合う素晴らしい場所となることを願っています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
