コラム

2023.11.06

自己愛性パーソナリティ障害とは?

心の健康に関する話題の中で、「自己愛性パーソナリティ障害」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一見、ナルシストや自己中心的な態度と捉えられがちですが、私たちが日常で使う「自己愛」という言葉と、「自己愛性パーソナリティ障害」という診断名には、大きな違いがあります。
今回は、自己愛性パーソナリティ障害の特徴・原因・対応方法について探ることで、この障害への理解を深めていきましょう。

【自己愛性パーソナリティ障害とは】

自己愛性パーソナリティ障害は、DSM(米国の精神障害の診断基準)に記載されているパーソナリティ障害の一つです。
この障害を持つ人は、自分自身の重要性や優越性を過度に感じ、他者の感情や権利を軽視する傾向があります。

【特徴】

①他者よりも自分を優越的と感じる
自分の能力や業績を過大に評価し、特別な取り扱いを求めることがあります。

②他者の感情や権利の軽視
他者の感情や立場に対する共感が欠けることが多いとされます。

③承認や賞賛の強い欲求
他者からの賞賛や注目を常に求め、得られないと不機嫌や怒りを感じることがあります。

④対人関係の問題
過度な自己中心性が原因で、長期的な対人関係の維持が難しいことがあります。

【原因】

自己愛性パーソナリティ障害の原因は明確には分かっていませんが、幼少期の育成環境や遺伝的要因、脳機能の違いなど、複数の要因が複雑に関連していると考えられています。

【対応方法】

・カウンセリングや心理療法
認知行動療法や精神分析的なアプローチなど、個人に合ったセラピーを受けることで自己の行動や考え方を深く理解し、変わっていくための手助けをおこないます。

・社会的スキルのトレーニング
対人関係のスキルや共感能力を高める練習をおこないます。

・薬物療法
必要に応じて、抗うつ薬や抗不安薬の使用が検討されることもあります。

・家族やパートナーのサポート
周囲が障害を理解し、適切なコミュニケーションを学ぶことで関係の改善を図ります。

自己愛性パーソナリティ障害は、単に自己中心的という程度のものではありません。
深刻な対人関係の問題や自己認識の歪みが伴うことが多く、適切な理解やサポートが必要です。
そのためには、正しい知識を持つことと専門家によるケアにつなげることが重要になります。
一人ひとりがこの障害についての理解を深め、支援の手を差し伸べられる社会を目指していきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

無料体験レッスン お問い合わせ / 資料請求