コラム

2023.11.07
発達障害について

吃音とは? - 3つの種類や症状、原因、治療法について

吃音は、話すときの流暢さが乱れる現象のことで、言葉の始まりがつまったり、音を繰り返す、または引き延ばすという症状が現れる言語障害の一つです。

子どもの言語発達の過程で一時的に見られる場合もあれば、長期にわたって続く場合もあります。
今回は、吃音の種類、症状、原因、そして治療法について詳しく解説します。

【種類】

吃音の種類は、大きく3つのタイプに分類されます。

①発達性吃音
主に小児期に見られ、言語発達の過程で自然に現れます。
多くの場合、成長とともに改善されます。

②持続性吃音
幼少期から続き、成人期にも影響を及ぼす可能性のあるタイプです。
専門的なサポートや治療が必要です。

③後天性吃音
事故や疾患などの外的要因によって、突然吃音が始まる場合を指します。

【症状】

次に、吃音の症状についてですが、軽度から重度までさまざまで、主に3つの型があります。
ストレスや緊張、興奮時に症状が悪化することもよくあります。

①繰り返し型
単語や音の冒頭を繰り返してしまう症状です。
例:「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは」「ま、ま、またね」

②引き延ばし型
単語や音の冒頭を無意識に引き延ばしてしまう症状です。
例:「あーー、あのね」「さーーーくらんぼ」

③ブロック型
話す際に、音や単語の発音が一時的にブロックされる症状です。
話す流れが完全に止まってしまったり、音が一時的に出なくなります。
例:「だ……けど」「……ねえ」

【原因】

どうしてこのような症状が出るのか、吃音の原因も気になるかと思いますが、原因は一つではありません。
遺伝的要因、脳の構造や機能の違い、心理的・社会的要因、言語の発達の遅れなど、複数の要因が組み合わさっていると考えられています。

【治療法】

最後に、吃音の治療法についてご紹介します。
一人ひとりの症状や原因に応じてカスタマイズされることが多いですが、下記に治療法の例を挙げています。

・音声療法
専門家によるカウンセリングを受け、発声の方法やリズムを学ぶことで、話す際の流暢さを改善する方法です。

・言語療法
言語療法士(SLP)と一緒に、話す速度を遅くする、呼吸法を学ぶなどの方法で訓練をおこないます。

・認知行動療法
話すことに関する恐怖や苦手意識を低減し、自信を持って話すことを目指す方法です。
自身の吃音を受け入れ、落ち着いてゆっくり話す練習をすることも有効だと言われています。

・心理療法
吃音が引き起こす心理的ストレスや不安を和らげるために、心理療法がとられることもあります。

吃音は、言語の流暢性に影響を与える症状ですが、適切な治療法とサポートにより、その影響を和らげることができます。
吃音のある子どもが自身のペースで話せるようになるためには、周囲の理解と協力が必要不可欠です。
無理に話させようとしたり、何度も練習させたりせず、まずは楽しくコミュニケーションが取れることを目指しましょう。

また、本人が自己受容し、自信を持って会話ができる環境を整えていくことも重要だと考えます。
症状に悩むお子様やそのご家族は、早期に専門家への相談を検討し、より良い対応を一緒に考えていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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