2023.11.18
発達障害について
発達障害がある子の不眠について
子どもの健やかな成長には、良い眠りがとても大切です。
しかし、発達障害のある子どもたちは、夜、なかなか眠れなかったり、眠っても夜中に何度も目を覚ましたりすることがあります。
今回は、そんな子どもたちの不眠の問題について、その原因と対策について解説します。
【不眠の理由】
まず、発達障害のある子どもたちが不眠になりやすい理由から考えてみましょう。特性によっていくつかの要因が考えられます。
例えば、自閉症スペクトラム(ASD)のある子どもたちは、「感覚過敏」の特性から、小さな音や光にも敏感に反応してしまうことがあります。
また、寝具の感触が心地よくないと感じる子もいます。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ子どもたちは、じっとしているのが苦手で、夜も「脳の興奮状態」が続いてしまうため、眠りにつきにくいことがあります。
ほかにも「内面の不安」が影響する場合もあります。
学校での出来事や翌日の心配事が頭から離れず、リラックスできないでいることも。
さらに、「生活リズムの乱れ」も関係しています。
毎日同じ時間に起床・就寝ができず、体内時計が狂ってしまうことが不眠の原因となることもあります。
【サポート】
では、発達障害のある子どもたちが安心して眠りにつくために、私たちはどのようにサポートすれば良いのでしょうか。①リラックスする環境を作る
まずは環境を整えることが大切です。
部屋を暗くして、静かで落ち着いた環境を整えましょう。
寝具は子どもが快適だと感じるものを選ぶこともポイントです。
②一定の就寝リズムを作る
毎日同じ時間に起床して朝日を浴び、同じ時間にベッドに入る習慣をつけることで、体内時計が整い、自然と眠りやすくなります。
また、寝る前のルーティンとして、絵本を読んだり、静かな音楽を聴いたりして、心を落ち着かせる時間を持つことも効果的です。
③日中の活動を増やす
日中に適度な運動を取り入れると、夜、体がリラックスしやすくなります。
寝る直前は激しい運動を避け、リラックスできるストレッチなどにしましょう。
④スクリーンタイムを減らす
テレビやスマートフォン、タブレットなどのブルーライトは、眠りを妨げることが報告されています。
寝る2時間前くらいから、これらのデバイスの使用を避けると良いかと思います。
⑤安心感を与える
寝る前に、子どもが落ち着けるような読み聞かせや、お話しをする時間を持つことも有効です。
お気に入りのぬいぐるみを一緒に寝かせることで、安心して眠りにつけることもあります。
真っ暗が怖い場合は、常夜灯やナイトライトを使ってみてもいいかもしれません。
これらの対策でも改善が見られない場合は、専門家のサポートを求めることも一つの方法です。
児童心理士や睡眠専門の医師が、個々の状況に合わせた具体的なアドバイスを提供してくれます。
発達障害のある子どもたちの不眠は、ご家庭だけで解決するのが難しい場合もあります。
しかし、適切な環境作りやルーティンの構築、専門家との連携を通じて、少しずつ改善を目指すことが可能です。
お子様がぐっすりと眠れる夜を迎えられるように、一緒に取り組んでいきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
