2023.11.19
加圧ブランケットとは?重い布団の方がよく眠れるって本当?
お子様の不眠に悩むご家庭では、さまざまな方法を試されたり、日々いろいろな情報を集めているのではないかと思います。
そんな中で、「重い布団の方がよく眠れる」という話を聞いたことがあるかもしれません。
本当に重い布団の方がよく眠れるのでしょうか?
今回は、その効果や使用感に迫ります。
【加圧ブランケットとは】
加圧ブランケットは、一般的な掛け布団や毛布よりも重く、体に均等な圧力をかけることで、包まれているような安心感を与える寝具です。この布団が与える圧力は、「深部圧感覚入力」と呼ばれ、体の深い部分にある感覚受容器に作用します。
この感覚入力は、体をリラックスさせたり、落ち着かせたりするのに効果があると言われています。
【効果のわけ】
なぜ効果的なのかというと、その秘密は私たちの体が持っている「深部圧感覚」という感覚にあります。小さな子どもを抱っこしたり、ぎゅっとハグしたりすると落ち着くのは、この深部圧感覚が安心やリラックスの感覚を脳に送っているからです。
加圧ブランケットはその原理を応用しており、身体に適度な重さをかけることで、安心して眠りにつけるように作用しています。
科学的には、体重に対して適切な重さの掛け布団を使用することで、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが下がり、リラックスを促進する神経伝達物質のセロトニンやメラトニンのレベルが上がることが示されています。
これにより、より深く、質の良い睡眠につながると考えられているのです。
特に、自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、不安障害を持つ子どもたちにとって、加圧ブランケットは役立つのではないかと言われています。
これらの特性のある子どもたちは、しばしば感覚過敏を持っており、外からの刺激に敏感で、リラックスすることが難しいことがあるためです。
【注意点】
次に、使用する際の注意点について見ていきましょう。重すぎる掛け布団は反対に息苦しさを感じさせたり、不快感を与える原因になることもあるため、子どもの体重や好みに合わせて選ぶことが大切です。
また、小さな子どもには、特に顔や首に布団がかからないように注意し、安全面を確認することも重要です。
加圧ブランケットは、一晩中ぐっすり眠りたいと願う子どもとそのご家族にとって、一つの解決策となり得ます。
しかし、すべての子どもに効果があるわけではないので、実際に試してみて、子どもの反応を見ながら、使うかどうかを判断することが大事です。
もし興味があれば、安全性と快適性を考慮しながら、試してみるのも良いかもしれませんね。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
