2023.11.20
幼児期の発達
指しゃぶりはいつまでOK? - やめさせるための優しいアプローチ
赤ちゃんや幼い子どもの指しゃぶりは、よく見られる行動の一つです。
安心感を求める本能的な行動であり、多くの子どもたちが自然におこないます。
しかし、ある程度の年齢になると、「いつまで指しゃぶりをしていていいのか」「どうやってやめさせればいいのか」と考える保護者様も多いでしょう。
今回は、指しゃぶりについての基本的な理解と、やめさせるための方法についてお話しします。
【指しゃぶりをする理由】
まず、指しゃぶりはなぜ起こるのかについて見ていきましょう。赤ちゃんが指しゃぶりをするのは、主に自己安定のためです。
生まれたばかりの赤ちゃんにとって、指しゃぶりはリラックスするための手段であり、眠い時やお腹が空いている時のサインでもあります。
また、歯が生え始める時期には、歯茎のかゆみを和らげるためにもおこなわれます。
【いつまでOK?】
では、指しゃぶりが問題になるのはいつ頃からなのでしょうか?多くの子どもたちは、3歳から4歳頃に自然と指しゃぶりをやめます。
それ以降も続く場合は、上顎の成長に影響を与え、歯並びや噛み合わせの問題を引き起こす可能性が指摘されています。
【やめさせるアプローチ】
次に、指しゃぶりをやめさせるための優しいアプローチについてご紹介します。①理由を理解する
指しゃぶりは、子どもにとって安心感を得る行動です。
急にやめさせようとするとストレスになる可能性もあるため、まずはどんな時によく指をしゃぶっているのか観察し、指しゃぶりをする理由を理解することから始めましょう。
②ストレスを減らす
ストレスから指しゃぶりをしている様子があれば、子どもがリラックスできる環境を作り、ストレスを減らすことが大切です。
規則正しい生活や好きなことに打ち込める時間を持つことが、指しゃぶりを減らす助けになります。
③やめることのメリットを伝える
子どもにもわかるように、指しゃぶりをやめることのメリットを優しく伝えましょう。
例えば、「指をしゃぶらないと、きれいな歯が保てるよ」と説明するなど、ポジティブな側面を強調することが重要です。
④代替行動を提供する
指しゃぶりを始めたら、安心感を得るための代わりの行動を提案しましょう。
例えば、お気に入りのぬいぐるみを抱く、好きな感触の布を触るなど、別の方法で安心できるように導きます。
手をつないだり、手を使った遊びに誘うことで、自然と指しゃぶりの頻度を下げることもできます。
⑤段階的に減らす
一気にやめさせるのではなく、徐々に時間を短くするなど、段階的に減らしていく方法です。
特定の時間帯や場所だけ指しゃぶりを許可するなど、ルールを設けることが効果的な場合もあります。
⑥ポジティブな補強を使う
指をしゃぶっているときに指摘するのではなく、指をしゃぶらない時間が長くなったときに、褒めて励まします。
「お兄さんみたいでかっこいいね」と小さな成功を称賛することで、子どもの自己効力感を高めることができます。
指しゃぶりは自然な行動であり、多くの子どもたちは自分でやめることができます。
しかし、4歳頃なっても続いている場合は、上記の方法を試してみるのも一つの手段です。
重要なのは、子どもにプレッシャーをかけず、優しく寄り添いながらサポートすることです。
子どもたちが自分のペースで成長していけるように、愛情と理解を持って見守っていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
