2023.12.31
幼児期の発達
母子分離不安とは? - 子どもの心の中を理解する
子どもの成長過程でよく見られる現象の一つが、「母子分離不安」です。
幼児期の子どもたちは、母親や主なケアギバーから離れることに強い不安を感じることがあります。
今回は、母子分離不安の特徴、原因、対処法についてわかりやすく解説します。
【母子分離不安とは】
母子分離不安は、一般的に生後6ヶ月頃から見られ始め、約3歳頃まで続くことが多いです。この時期、子どもは母親との強い絆を形成し、少しでも離れると不安を感じるようになります。
【特徴】
母子分離不安を示す子どもは、以下のような行動を見せることがあります。・強い不安や泣き喚き
母親が視界から消えると、強く泣き喚くことがあります。
・執着行動
いつも母親のそばにいたがる、母親にぴったりくっついて離れないなどの行動を示します。
・睡眠の問題
母親との分離により、就寝時に泣いたり、夜中に何度も目を覚ましたりすることがあります。
・食欲不振
母親と離れることに対するストレスから、食欲が落ちることもあります。
【原因】
母子分離不安の主な原因は、子どもが安全と快適さを感じる母親から離れることに対する自然な反応です。これは、子どもが「周囲の世界」を理解し始め、「親密な人との関係の重要性」を認識し始める発達段階の一部です。
【対処法】
①安心感を与える子どもが安心できるよう、穏やかに話しかけたり抱擁し、分離が安全であることを繰り返し伝えましょう。
②徐々に慣らす
短時間から始めて、徐々に母親と離れる時間を延ばしていくことが有効です。
③一貫性を保つ
日常生活に一貫性を持たせ、予測可能なルーティンを作ることで、子どもが安心感を持ちやすくなります。
④お別れの儀式を作る
毎回同じようにお別れをすることで、子どもが分離の状況を理解しやすくなります。
⑤ポジティブな体験を増やす
母親と離れている間に楽しい活動や遊びを提供することで、子どもの不安を減らすことができます。
母子分離不安は、子どもの健全な発達の一部であり、大多数の子どもたちが経験します。
特に、保育園や幼稚園など、新しい環境への適応過程で分離不安が強まることが多いです。
親が安全基地となり理解を示すことで、子どもは徐々に不安を克服し、新しい環境や状況に適応していくことができます。
子どもたちが安心して新しい環境に溶け込めるよう、愛情をもってサポートすることが大切です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
