2024.01.01
発達障害について
療育の成果はいつ出る? 焦らずに取り組むべき理由とは?
療育は、発達に凸凹や遅れがあったり、障害を持つ子どもたちに特化した教育とリハビリテーションのプログラムです。
多くの保護者様が療育を通じてお子様の進歩を期待されますが、その成果が目に見えて現れるまでの時間は一人ひとり異なります。
「できることを増やしたい、苦手なことを減らしたい」と考えることはごく自然なことですが、療育の成果には時間が必要であり、焦りは逆効果になることもあります。
そこで今回は、なぜ焦らないことが重要なのか、その理由について探ります。
【療育の目的とプロセス】
療育の目的は、「子どもが自身の能力を最大限に発揮できるようサポートすること」です。その中には、言語能力の発達、運動スキルの向上、社会的なコミュニケーションの促進などさまざまな要素が含まれます。
療育は一つのゴールに向かう直線的なプロセスではなく、個々の子どものニーズに合わせて細かく調整される曲線的なプロセスを経ていきます。
そのためコペルプラスでは、大人が決めた目標に沿ってがんばらせるのではなく、子どもが自ら課題に取り組み、できるようになる時期は子どもが決めるというスタンスを大切にしています。
十分な環境と発達段階に合ったさまざまな課題を提供しながら、楽しく取り組める工夫を凝らすことで、その子の持つ学ぶ力を最大限に引き出せるからです。
【成果が現れるまでの時間】
療育の成果が現れるまでの時間は、子どもの年齢、発達の程度、個人差、さらには療育の頻度や質によって異なるものです。一部の子どもたちは数週間や数ヶ月で明らかな進歩を見せる一方で、より長い時間を要する子どもたちもいます。
すぐに成果が見られないことに不安を感じる保護者様もいらっしゃるかもしれませんが、できるようになる時期は子ども本人が決めます。
コペルプラスはそのための準備を、子どもの中からできる力があふれてくるまで、常に全力で整えています。
【焦りを避けるべき理由】
①個々の発達のペースがある子どもたちはそれぞれ異なるペースで成長し、学びます。
早急な進歩を期待することは、子どもに過度のプレッシャーを与え、逆効果になる可能性もあります。
その子自身の成長に目を向け、できるようになったことをたくさん見つけていきましょう。
②小さな進歩も重要
大きな成果を待ち望むあまり、小さな進歩を見落としてしまうことがあります。
小さな成果も子どもの発達にとっては重要なステップです。
子どもの持っている力を信じながら、スモールステップで常にできていることを認め、子どもの意欲や興味を生かしていきましょう。
③療育は長期的なプロセス
療育は短期間で終わるものではなく、長期にわたるプロセスです。
焦りは継続的な努力を阻害する原因にもなり得ます。
「少しゆっくりでもそれも個性」と心に余裕を持ち、何かができた時にだけほめるのではなく、何かができなくても「大事だよ、大好きだよ」というメッセージを伝え続けましょう。
④親のストレスが子どもに影響を与える
親の焦りや不安は驚くほど子どもに伝わっているものです。
親が望んでいることに応えられていないという気持ちが、子どものストレスの原因となってしまうこともあります。
療育のプロセスは、親子の絆を深め、相互理解を促進する機会でもありますので、保護者様はおおらかな気持ちで過ごすことを意識してみてください。
どの子も豊かな成長の過程にあります。
療育の成果は、すぐには見えないこともありますが、焦らずにお子様の力を信じて見守っていただければと思います。
子どもの個々の発達のペースを尊重し、肯定的なサポートを続けることで、子どもは自分自身のペースと方法で確実に成長します。
長期的な視点でサポートを続けることが大切です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
