2024.01.08
発達障害について
発達障害だけど勉強はできる…理解されづらい発達の凸凹とは?
発達障害と聞くと、多くの人は学習やコミュニケーションに困難を抱える子どもたちを想像するかもしれません。
しかし、発達障害は同じ診断名でも一口に言えるものではなく、子どもたちの能力には「凸凹」があることがよくあります。
一般的にIQとして知られる認知能力に関しても、発達障害のある子が高い能力を示すことがあります。
今回は、発達障害の中でも特に学習能力にフォーカスを当て、理解されづらいその「凸凹」について解説します。
【発達障害とは】
発達障害は、脳機能の偏りにより、日常生活に困難をきたす特性を持った、自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害などの総称です。症状の表れ方はさまざまで、ひとつの特性が強く見られることもあれば、表面上はあまり感じられないこともあります。
【発達の凸凹とは】
発達の凸凹とは、発達障害を持つ子どもが、一部のスキルや能力では顕著な困難を示しながらも、他の領域では平均的またはそれ以上の能力を示すことを指します。例えば、読み書きに困難を持つ子どもが数学で非常に優れている場合や、社会的コミュニケーションに苦労する一方で、特定の分野に深い知識や興味を示すことなどが挙げられます。
【理解されづらい理由】
・ステレオタイプとのギャップ社会的なステレオタイプや先入観は、発達障害に対する誤解を生み出すことがあります。
すべての発達障害を持つ人が同じように学習に困難を抱えていると見なされがちですが、実際には個人差が大きく、多様な能力や特性を持っています。
・見落とされがちな才能
一部の能力が顕著に低いと、他の高い能力が見落とされがちです。
例えば、コミュニケーションの難しさが目立つために、その子の数学的な才能や芸術的なセンスが認識されにくいなどがあります。
・教育や支援のアプローチの偏り
学校や療育プログラムは、しばしば発達障害の困難に焦点を当てがちで、個々の子どもの持つ独特な才能や能力に対応しきれていないことがあります。
【支援のための工夫】
・個別の評価と支援子ども一人ひとりの能力とニーズを正確に理解し、それぞれに合わせた支援計画を立てます。
・才能の発掘と育成
困難だけでなく、子どもが示す才能や関心を見つけ出し、それらを育む機会を提供します。
・全人的なアプローチ
学習や知育に偏らず、社会的スキル、感情の表現、創造性など、子どもの全人的な発達を支援するアプローチを取り入れます。
・ポジティブな強化
スモールステップで成功体験を積ませることで自信を育み、挑戦する勇気を養います。
・保護者様との協力
ご家庭と学校や療育施設が協力し、一貫したサポートと理解の基盤を築きます。
発達障害を持つ子どもたちは、困難と才能の両方を持っています。
その発達の凸凹を理解し、最適な支援を提供することで、子どもたちは自分のポテンシャルを最大限に発揮できるようになります。
社会全体が多様な学習スタイルと能力を認識し、受け入れることが、すべての人にとってより良い未来を作るのではないでしょうか。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
