コラム

2024.01.24
コペルメソッド

幼児期から始める! 発達特性のある子のための小学校準備

発達に特性のある子どもたちが小学校でのトラブルを防ぐためには、幼児期からの準備が非常に重要です。
コペルプラスでは、少人数制のソーシャルレッスンを通じて、社会的スキルや学校生活での適応能力を高める取り組みをおこなっています。
そこで今回は、コペルプラスがおこなっているソーシャルレッスンの具体例を紹介し、幼児期からできる小学校準備の重要性について考えてみましょう。

1. コミュニケーションスキルの基礎

〈考え方〉
コペルプラスでは、言葉が話せるからコミュニケーションができるのではなく、コミュニケーションの先に言葉があると考えています。
そのため、「伝えたい」という意欲を大切にし、相手の「投げたボール」を受け止めることから会話を始めます。

〈レッスンの例〉
相手の言ったことを「まねっこ返し」する遊びで、他者との基本的なコミュニケーションに慣れることから始めます。
相手の言葉に「そうなんだ!」で返す言葉の「そうなんだ!キャッチボール」にチャレンジします。

2. 感情の認識と表現

〈考え方〉
感情を「嬉しい」「悲しい」「悔しい」と理解できるようになると、自己を客観視する視点が生まれ、それだけで感情をコントロールすることにつながります。
また、自分の気持ちやどうしたいのかを言葉で周囲に伝えられるようになることで、より適切なサポートを得やすくなります。

〈レッスンの例〉
パペットを使って登場人物になりきり、その時の感情を想像したり、その場面でどう行動したらよいかを考えます。
勝っても負けても「まあいっか!」と言う「まあいっか!ゲーム」で、抑制と切り替えのスキルを身に着けます。

3. ルールの理解

〈考え方〉
集団生活では、周りに合わせることが求められます。
それは相手や集団のためだけではなく、自分自身も楽しい時間を過ごすために必要なことです。

〈レッスンの例〉
音が鳴ったら「お尻がイスにくっついちゃった!」という遊びで、自発的な着席を促します。
順番を待つ必要のあるゲームや、挙手してから発言する課題で、集団のルールを楽しく身に着けます。

4. 友達との交流

〈考え方〉
発達に偏りのある子どもたちは、周りに合わせることが苦手な場合が多いですが、「友達と楽しい時間を共有したい」という気持ちは誰しも持っています。
その根本にある気持ちを認め、周囲との関係を少しずつ築いていくサポートをおこないます。

〈レッスンの例〉
友達と協力して、一緒に大きな塔を作ったり、道具を共有してゴールを目指すゲームに取り組みます。
先生の質問に対して子どもたちが順番に発言をする課題では、他者の話を聞くこと、自分の意見を表現することを学びます。

まとめ

発達特性のある子どもたちにとって、他者との適切なやり取りや社会的なルールを学ぶことは、小学校生活のトラブルを減らす鍵となります。
コペルプラスのソーシャルレッスンクラスは、6人までの小集団で課題を進めますので、まだ集団に上手に参加できないお子様も安心して楽しんでいただけます。

失敗しても大丈夫!たくさん失敗して、どう行動したら自分もみんなも楽しいのか学んでいきましょう。
人と関わる意欲や自信、自分の社会性に対する自己肯定感を高めることが、なによりの就学準備につながると考えています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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