コラム

2024.01.25

チック症とは? - 癖との違いと治療へのアプローチ

チック症は、特定の動作や音を繰り返す神経学的な症状の一種です。
子どもに見られることが多く、時に単なる癖と混同されることもあります。
そこで今回は、チック症の特徴、癖との見分け方、および治療法について解説します。

【チック症とは】

チック症は、突然かつ反復的に発生する運動や音声の不随意な動作や発声のことを指します。
これらの動作や発声は、予期せず起こり、コントロールが難しいことが特徴です。

【チック症の一般的な症状】

・単純運動チック
目のまばたき、顔をしかめる、肩をすくめるなどの簡単な動き。

・複雑運動チック
手や足をたたく、体を曲げるなどの複雑な動き。

・単純音声チック
咳払いする、鼻を鳴らすなどの簡単な音。

・複雑音声チック
繰り返し言葉を言う、文を発するなどの複雑な音声。

【癖とチック症の見分け方】

①頻度と一貫性
チック症は通常、一貫して頻繁に発生します。
一方、癖は特定の状況や感情によってのみ現れることが多いです。

②制御の度合い
チック症は抑制が困難で、意図せずに発生します。
癖は意識的におこなわれることが多く、コントロールが比較的しやすいです。

③発症の年齢
チック症は多くの場合、幼児期から初期の学童期にかけて発症します。
一方、癖はあらゆる年齢で発生し得る行動です。

【チック症の治療法】

・カウンセリング
子どもが感じるストレスや不安を軽減するための心理療法です。
チックが引き起こす心理的な影響を緩和します。
軽度の場合、できるだけ身体や心理的なストレスを減らす環境を整えることも重要です。

・行動療法
チックをコントロールするための技術を学びます。
例えば、特定のチックに対して代替行動を取る練習をする「ハビットリバーサルトレーニング」があります。

・薬物療法
重度のチック症の場合、医師の指導のもと、薬物治療が提案されることがあります。
これは通常、他の方法で効果が得られない場合に限られます。

・教育と支援
学校や家庭での理解とサポートが、子どもの自尊心を保ち、チック症の影響を減らすのに役立ちます。
先生や保護者様は、チック症についての知識を深め、子どもが安心して過ごせる環境を提供することが大切です。

チック症は、体が勝手に動いたり、音を出したりする状態です。
多くの場合子どもの時だけで、大人になると自然と良くなると言われていますが、極稀にずっと続いたり、大人になってからまた出てくることもあります。
この症状は、ただの癖やふざけていると思われ、理解されにくいと感じることも多いと言います。
子どもたちが自信を持ち、充実した生活を送るためには、周りの大人がチック症の特徴と治療法を理解し、適切なサポートを提供することが大事です。
もし症状が長く続いたり、ひどくなったりする時は、親子で悩まずに、小児科や精神科などを受診しましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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