2024.02.06
医療的ケア児とは? - 特別なニーズを持つ子どもたちへの理解
医療的ケア児とは、慢性的な病気や障害のために日常生活で特別な医療的ケアが必要な子どもたちのことを指します。
一般的な子育て以上の注意とケアを必要とするため、ご家族にとっては、ほかの多くの子育てよりもはるかに重い負担を背負うこともあります。
今回は、医療的ケア児について詳しく知ることで、直面する課題や支援のポイントについて一緒に考えてみましょう。
【医療的ケア児とは】
医療的ケア児は、特別な医療的管理を必要とする子どもたちです。慢性的な疾患、重度の障害、または長期間の治療を要する状態などが含まれます。
抱える障害の種類や症状の程度は幅広く、必要なケアもさまざまです。
〈具体的な医療的ケアの例〉
・人工呼吸器による呼吸管理
・経鼻、胃ろうなどの経管栄養
・導尿や人工肛門などの排泄管理
・心拍数、酸素飽和度、呼吸率などの監視
・定期的な薬の投与
・痰などの吸引
【直面する課題の例】
・日常生活での制限特定の医療処置やケアのため、日常活動に制限が生じることがあります。
・社会的な孤立
病気や障害により、同年代の子どもたちとの交流が限られることがあります。
・教育へのアクセス
学校環境が医療的ニーズに対応していない場合、教育へのアクセスが制限されることがあります。
・家族への影響
ご家族は医療的ケア児のサポートに多くの時間とエネルギーを費やすことが必要になります。
【支援のポイント】
1. 個別のニーズの理解医療的ケア児は一人ひとり異なる医療状態やニーズを持っています。
個々の状態をよく理解し、それに応じた支援計画や緊急時対応計画を立てておくことが重要です。
2. 家族との連携
ご家族は医療的ケア児の主要なサポートシステムです。
定期的なミーティングを設け、ご家族からのフィードバックを得ることで、日常生活や学校での活動における子どものニーズに最も適切に応えられます。
3. 医療専門家との協働
医療的ケア児のサポートには、医師や看護師などの医療専門家との綿密な協働が必要です。
医師の指示に基づいて、日常の医療処置や薬の管理をおこない、定期的な健康状態の評価を通じて、必要な医療的サポートを確保します。
4. 教育環境の調整
学校や教育環境は、医療的ケア児が学び、成長するための重要な場所です。
個々に合った学習支援計画を策定し、必要に応じて個別指導や特別な学習ツールの提供をおこないます。
5. 社会的参加の促進
医療的ケア児も、地域社会や学校の活動に参加できるようなサポートが必要です。
学校行事や地域のイベントに参加する際には、医療的ニーズに配慮したプログラムや支援を提供します。
適切な支援と理解があれば、医療的ケアが必要な子どもたちも健やかに成長し、可能な限り充実した生活を送ることができます。
医療的ケア児への理解を深め、必要に応じたサポートを提供することが、社会全体に求められています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
