コラム

2024.02.29
発達障害について

発達障害のある子どもの自傷行動 - 背景にある要因や防ぐための方法は?

発達障害のある子どもたちは、時にストレスやフラストレーションを自傷行動によって表現することがあります。
自分で自分を傷つけてしまうという行動は、保護者様にとって大きな心配事の一つです。
今回は、発達障害のある子どもの自傷行動の背景にある要因、それを防ぐためのステップ、自傷行動が見られた際の対応方法、そして相談先について解説します。

【背景にある要因】

発達障害のある子どもたちが自傷行動を起こす背景には、さまざまな要因が存在します。
その多くは、感情の表出が困難であることや、周囲の環境との適応が上手くいかないことに起因していると言われます。
具体的には、以下のような要因が考えられます。

・感覚過敏によるストレス
・コミュニケーションの困難さによるフラストレーション
・感情調整の能力の未発達
・環境の変化や予期せぬ出来事への適応困難
・興味の範囲が狭く、暇のつぶし方がわからない

【防ぐためのステップ】

①起きやすい状況の分析
子どもの自傷行動の原因を探るために、いつ、どこで、どのような状況で、どんな自傷行動を起こすのか、結果どんな状況が生じているのかを記録します。

②環境の調整
自傷行為が起きない工夫として、原因となるストレスをできる限り取り除きます。
例えば、音量や照明などで感じる感覚的なストレスを減らしたり、苦手な状況を避けるための調整をおこないます。

③コミュニケーションの工夫
非言語的なコミュニケーション手段を含め、子どもが自分の要求や感情を表現しやすい方法を教えます。
例えば、自分の意思を伝えるための言葉を教えたり、絵カードやサインを使って拒否の伝え方を教えます。

④ほかの望ましい行動を教える
自傷行動の代わりとなる適切な行動やスキルを教えることも重要です。
子どもが自傷行動ではない方法でうまく過ごすことができたら、すぐにほめてあげましょう。

【自傷行動が見られたときの対応方法】

自傷行動があった場合の対応としては、その行動の背景にあるニーズを理解し、落ち着いて適切に対応することが重要です。

①冷静に対応
子どもに安心感を与えるためにも、大人は過剰な反応を避け冷静であることが必要です。

②安全を確保
自傷行動によって子どもが自分自身に危害を加えないよう、物理的な安全対策を講じます。

③専門家への相談
自傷行動の背景や適切な対応策については、発達支援の専門家に相談することが有効です。

【相談先】

自傷行動に対応するための相談先には、次のようなものがあります。

・小児科医や精神科医
・学校のカウンセラーや特別支援教育の専門家
・地域の発達支援センター
・コペルプラスなどの児童発達支援事業所

まとめ

発達障害のある子どもの自傷行動は、多くの場合、直面している困難やストレスのサインです。
これらの行動に対して、周りの大人が理解と適切なサポートを提供することが、子どもたちの健全な発達を支える鍵となります。
子ども本人にとってできるだけ負担や我慢することが少ない方法を、一緒に考えていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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