コラム

2024.03.01

すべての人にやさしいユニバーサルデザイン - バリアフリーとのちがいは?

ユニバーサルデザインという言葉を聞いたことがありますか?
この概念は、すべての人が生活しやすい社会を作るための設計思想です。
1980年代に登場した言葉ですが、さまざまな環境や製品にこの考え方が応用されています。
今回は、ユニバーサルデザインの定義、具体的な事例、そしてバリアフリーとのちがいについて解説します。

【ユニバーサルデザインとは】

ユニバーサルデザインは、年齢、能力、言語、文化などのちがいに関係なく、すべての人が利用しやすい製品、環境、サービスを設計する考え方です。
この概念は、1980年代にアメリカで生まれ、"Design for All"とも表現されます。
ユニバーサルデザインの目的は、特定のユーザーグループだけでなく、できるだけ多くの人が自立して使えるようにすることにあります。

【ユニバーサルデザインの7原則】

1.「公平な使用」  誰もが平等に使えること。
2.「柔軟な使用」  様々な使用方法や選択肢を提供すること。
3.「シンプルで直感的な使用」  誰でも理解しやすいこと。
4.「知覚情報」  情報を簡単に認識できること。
5.「許容できる誤り」  誤った使用をしても安全であること。
6.「低い身体的労力」  労力を最小限に抑えられること。
7.「サイズと空間の使用」  すべての人がアクセスしやすいこと。

【ユニバーサルデザインの事例】

・公共交通機関
バスや電車における優先席、自動音声案内、段差のないフラットなアクセスは、高齢者や障害を持つ人だけでなく、荷物を持つ人や小さな子どもを連れた人にも便利です。

・スマートフォン
大きな文字や音声入力、読み上げ機能は、視覚障害がある人だけでなく、多くのユーザーにとって使いやすい設計です。

【バリアフリーとのちがい】

バリアフリーは、障害者や高齢者が直面する物理的な障壁を取り除くことに焦点を当てた概念です。
一方、ユニバーサルデザインは、障害の有無にかかわらず、すべての人が使いやすい環境や製品を目指します。
つまり、ユニバーサルデザインはバリアフリーよりも包括的なアプローチを取り、より広い範囲のニーズに応えることを目指しています。

まとめ

ユニバーサルデザインは、社会全体がより快適に、より自立して生活できるようにするための重要な設計思想です。
障害のある人だけでなく、高齢者、子ども、非母国語話者など、すべての人が利用しやすい環境を作ることで、より包括的で公平な社会の実現に貢献します。
バリアフリーが障壁を取り除く第一歩であるならば、ユニバーサルデザインは、誰もが平等に参加し、貢献できる社会を構築するための道筋を示しています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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