2024.03.28
お漏らしと夜尿症のちがいは? - 夜のオムツ卒業への道
夜のオムツがなかなか取れないというお悩みは、多くの保護者様が直面する困りごとの一つです。
もしかして夜尿症?と不安になったり、どのように対処すれば良いのか迷うこともあるかと思います。
そこで今回は、お漏らしと夜尿症のちがいに焦点を当て、夜のオムツ卒業に向けた対処法をご紹介します。
【お漏らしと夜尿症のちがい】
お漏らしは、主に日中に起こり、子どもがトイレに間に合わなかったり、トイレの使用を忘れたりすることによって尿を漏らしてしまうことです。これは、トイレトレーニングの初期段階でよく見られる現象です。
一方、夜尿症は、主に夜間の睡眠中に尿を漏らしてしまう状態を指し、一般的には「おねしょ」と呼ばれるものです。
医学的には、「5歳以上で1ヶ月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3ヶ月以上つづくもの」と定義されています。
子どもの夜尿症は排尿に関する機能が未発達で起こっているケースが多く、成長とともにほとんどが自然解消に向かいます。
7歳児における夜尿症の割合は10%程度とされ、深い睡眠中に膀胱のコントロールができないために起こります。
小学校に入っても夜尿症が続いている場合は、小児科あるいは泌尿器科に相談してみてもいいかもしれません。
【夜のオムツが取れない要因】
夜のオムツがなかなか取れない背景には、さまざまな要因があります。・生理的な成熟度
子どもの膀胱が成熟して、十分な容量を持つようになるまでには個人差があり、時間がかかる子もいます。
・睡眠の深さ
深い睡眠から覚めにくい子は、夜間に膀胱が満たされたサインを感じ取ることが難しいことがあります。
・遺伝的要因
夜尿症は家族内で見られることが多く、遺伝的な側面が影響している可能性もあります。
・子どもの認識
「オムツを履いていればそこにしていい」と子どもが認識しているパターンもあります。
【家庭でできる対処法】
①昼間の水分摂取を管理する夕方以降は水分摂取を控えめにし、就寝前2時間は特に控えましょう。
②就寝前のトイレの習慣
子どもが就寝前にトイレを利用する習慣をつけるよう促しましょう。
③トレーニングパンツの使用
濡れたことがわかるパンツに、防水のおねしょズボンや防水シーツなどを使って、夜間を過ごしてみましょう。
④ポジティブな支援
子どもが夜間にお漏らしをしてしまっても、叱らずに淡々と処理し、励ましと理解を示しましょう。
⑤専門家に相談
改善が見られない場合や心配な点があれば、小児科や泌尿器科の専門家に相談しましょう。
【受診後におこなわれる治療法】
夜尿症の治療としては、まず生活指導や行動療法を開始し、効果が乏しい場合には抗利尿ホルモン剤などの投薬、または夜尿アラーム療法を追加することがあります。生活指導及び行動療法としては、前述した就寝前にトイレに行くことや夜間の水分摂取の制限などが挙げられます。
アラーム療法は、濡れたら鳴るアラームで子どもを夜尿直後に起こす治療で、自分で起きない場合は家族の協力が必要となります。
この治療がなぜ夜尿に有効かはわかっていませんが、多くの場合は朝まで夜尿をせずに済むようになり、睡眠時の膀胱容量が増加すると考えられています。
まとめ
夜のオムツ卒業時期は、非常に個人差があり、頑張ればできるといった根性論ではどうにもなりません。ですが、環境を整えたりサポートすることを投げ出さずに、正しい理解と適切な対処法を取り入れることが大切だと考えます。
ご家庭でできることから始めてみるも良し、最初から専門家に相談するも良し、親子のストレスが少ない方法で進めてみてはいかがでしょうか。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
