コラム

2024.04.13
幼児期の発達

友達に手が出てしまう…攻撃的な子どもへの理解と支援

子どもが友達や他の人に対して攻撃的な行動をとることは、親や教育者にとって大きな悩みの一つです。
このような行動は多くの原因に基づいており、ただ単に悪い子であるというわけではありません。
感情をコントロールすることが難しい、ストレスや不安、コミュニケーションの困難さなど、その子によってさまざまな要因を持っています。
そういった子どもたちへの適切な理解とサポートは、社会的スキルを向上させ、ポジティブな関係を築くために不可欠です。
そこで今回は、攻撃的な子どもに対して周りの大人ができる支援策について探ります。

【攻撃的な行動の背後にあるもの】

攻撃的な行動を示す子どもたちの背後には、さまざまな感情や困難が隠れています。

・感情の表現が難しい
自分の感情を適切に表現する方法がわからないため、怒りや不満を攻撃的な行動で示すことがあります。

・フラストレーションの蓄積
園や学校でのストレス、過度の期待や失敗の経験などが積み重なり、攻撃的な行動を引き起こすことがあります。

・コミュニケーションの問題
言葉によるコミュニケーションが難しい子どもたちは、身体的な方法で自己表現を試みることがあります。

・他者との境界が曖昧
人との距離感がつかみづらく、自分を保つために、少し近づかれただけで過剰防衛することがあります。

【周りの大人ができること】

①安全な環境の提供
トラブルが起こって手が出そうになったら、子どもの手をつかむか、抱き寄せてその場から引き離します。
場合によっては、一時的に子どもを落ち着ける場所に移動させることが必要かもしれません。

②感情の認識と表現の支援
少し時間が経って落ち着いた際に「何があった?」「どんな気持ちだった?」と手が出てしまった理由を聞きましょう。
そして、子どもが自分の感情を理解し、それを適切に表現することをサポートします。

③代替行動の提案
攻撃的な行動の代わりになるポジティブな行動を提案します。
例えば、言葉で気持ちを伝える、カウントダウンして落ち着く、大人に助けを求めるなどです。
その行動を取った時のメリットも理解してもらいましょう。

④一貫した対応
親や教育者は、攻撃的な行動に対して一貫した対応を取ることが重要です。
ルールを設け、そのルールが破られた時の結果を明確にしておきます。

⑤周囲への協力を仰ぐ
見られるのが苦手、急に近づかれるのが苦手、集団が苦手なタイプの子もいます。
そういった要因があれば、クラスメイトにそっとしておいてほしいことを伝えておくことも検討しましょう。

まとめ

園や学校という集団に入り、子どもたちは今、社会との関わり方を学んでいる最中です。
友達や他者との関係で、思い通りにいかないことも苦手なこともたくさんあります。
手が出てしまうのは、その場所で自分を守ろうと必死に頑張っているからかもしれません。
周りの大人は、単に悪い子と決めつけて叱るのではなく、その子が生きやすくなる方法を、子どもと一緒に見つけていってもらえたらと願っています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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