コラム

2024.04.16
幼児期の発達

自己効力感とは? - 「できた!」の積み重ねで変わる子どものやる気

自己効力感とは、人が自分自身の能力に対して持つ信頼感や、本人にとって大事な状況下で望ましい結果を生み出すことができるという確信のことを指します。
この概念は、心理学者アルバート・バンデューラによって提唱され、人々の行動、選択、そして持続性に大きな影響を与えるとされています。
子どもたちにとって、自己効力感は学びや新しい挑戦に対する姿勢を形成するうえで非常に重要です。
そこで今回は、自己効力感がどのように子どものやる気に影響を与えるのか、そしてそれをどのように育てることができるかを探ります。

【自己効力感の重要性】

自己効力感が高い子どもは、困難な課題に直面したときに挑戦する意欲が高く、失敗を恐れずに再試行する傾向があります。
学業成績の向上はもちろん、良好な社会的関係の構築、ストレスや困難に対する耐性の向上など、さまざまな面でポジティブな影響を与えるものです。
自己効力感は、「できた!」という成功体験から育まれることが多く、この積み重ねが子ども自身の自信へと繋がります。

【自己効力感を育む要素】

①成功体験
成功体験は自己効力感を育む最も強力な要因です。
子どもが自力で何かを成し遂げたとき、その達成感が自己効力感を高めます。

②代理体験
他人が困難を乗り越える様子を見ることでも、子どもは「他の人ができるなら自分にもできる」と感じ、自己効力感を強化することができます。

③言葉による励まし
親や教育者からの肯定的なフィードバックや励ましは、子どもが自分の能力を信じる手助けになります。

④感情のコントロール
挑戦する際の不安や緊張をコントロールする方法を学ぶことで、子どもはより自信を持って新しい課題に取り組むことができます。

【自己効力感を育てる実践的な方法】

・小さな成功を重視する
子どもが達成可能な小さな目標を設定し、それを達成したときに認識と賞賛を与えることで、成功体験を積み重ねます。

・モデルとなる行動を示す
親や教育者が新しいことに挑戦し、その過程と成功を共有することで、子どもにポジティブな代理体験を提供します。

・励ましの言葉をかける
「○○ならできる!」「前回よりも上手にできたね!」といった言葉は、子どもの努力を認め、内面的なモチベーションを高めます。

・困難への取り組みを奨励
困難に直面したときに逃げ出さず、解決策を見つけようとする姿勢を奨励しましょう。
自己効力感は「挑戦」を通じて最も効果的に育まれます。

まとめ

自己効力感は、子どもたちの心理的な健康、学業成績、さらには将来の成功にまで影響を及ぼす重要な要素です。
自己効力感が高い子どもは、失敗を恐れずに新しいことに挑戦し、自らの能力を信じて行動することができます。
これにより、日常生活で遭遇するさまざまな困難を乗り越え、自らの目標に向かって前進する姿が見られるようになるのです。

コペルプラスでは、達成可能な目標にどんどん挑戦できるよう、上記の実践的な方法を用いてお子様の成長をサポートしています。
そして、小さな成功体験を積み重ねることで、「できる」という感覚を内面化させていきます。
まずは無料体験レッスンで、お子様の目の輝きを実感されてみてください。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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