2024.04.30
幼児期の発達
弟妹が生まれたときの赤ちゃん返り対策 - 新しい家族の一員との向き合い方
家族に新しい命が加わる瞬間は、多くの喜びをもたらしますが、既にいる子どもが「赤ちゃん返り」を起こすことはよくあります。
この現象は、弟妹が生まれた際に特に見られ、上の子が赤ちゃんのような行動を示すことで注意を引こうとします。
今回は、赤ちゃん返りの理由と親が取るべき対策について解説します。
【赤ちゃん返りとは】
赤ちゃん返りは、ある程度大きくなった子どもがまるで赤ちゃんのような行動を示し始めることを指します。例えば、抱っこをたくさん要求したり、赤ちゃん言葉を使ったり、自分でできることをわざとできないふりをしたりすることがあります。
これは、親の注意と愛情を再確認したいという心理から起こる行動です。
【赤ちゃん返りの原因】
主な原因は、家族の中での立場が変わることに対する不安や嫉妬心です。上の子は、新しい赤ちゃんが親の注意を大きく奪ってしまうと感じ、自分が見過ごされていると感じることがあります。
その結果、赤ちゃんに対抗するため、または赤ちゃんと同じように扱ってほしいという願望から、赤ちゃんのような行動をとるようになるのです。
【親が気を付けたいこと】
①上の子に十分な注意を払う新しい赤ちゃんに手がかかっても、上の子に十分な時間を割くことが重要です。
上の子と一緒に遊ぶ時間を作ったり、赤ちゃんが寝ている間に特別な時間を設けるなど、上の子が特別感を感じられるようにしましょう。
②上の子の感情を認める
上の子が嫉妬や不安を感じていることを認め、その感情を大切に扱います。
話をじっくり聞いて、「新しい赤ちゃんが来たことで大変だよね」と共感することで、感情を共有し理解していることを伝えます。
③赤ちゃん返りの行動を受け入れる
赤ちゃん返りの行動が見られたときは、叱るのではなく、その気持ちを理解し、できる限り応えてあげましょう。
難しい場合はその理由を優しく説明します。
例えば、ミルクを要求する場合は「もう大きいから牛乳を飲もうか」と代替案を出すなどです。
④上の子の自立を助ける
新しい赤ちゃんがいることで、上の子にも「おにいちゃん」「おねえちゃん」としての役割を持たせることで、自立心を養います。
例えば、簡単な家事を手伝ってもらったり、赤ちゃんのお世話を一緒にすることで、責任感を育てることができます。
まとめ
赤ちゃん返りは、上の子が感じる不安や嫉妬の自然な表れです。この時期に親ができることは、上の子の感情を尊重し、「自分は変わらず愛されているんだ」と安心できるよう接することです。
家族全員が新しい環境に適応できるよう、優しくサポートしていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
