2024.05.02
突発性難聴とは? - 原因から治療までを理解する
突発性難聴は、突然片耳の聞こえが悪くなる病気です。
突然の聴力低下は、患者さんだけでなくその周囲にも影響を与えるため、この病気について正しく理解し、適切な治療を受けることが重要です。
今回は、突発性難聴の原因、症状、治療方法、そして似た病気について解説します。
【突発性難聴とは】
突発性難聴は、内耳の聴覚神経が影響を受けることで発生する症状で、通常は片耳に突然の聴力低下が起こります。多くの場合、数時間から数日の間に発症し、時には耳鳴りやめまいを伴うこともあります。
この病気は中年層に多く見られますが、子どもを含む全年齢層で発症する可能性があるものです。
【原因】
突発性難聴の正確な原因は未だ完全には解明されていませんが、いくつかの可能性が考えられています。以下に、関連しているとされる要因を挙げます。
・ウイルス感染
ウイルス感染が内耳に炎症を引き起こし、聴覚に影響を与えることがあります。
・血管障害
内耳への血流不足が聴力低下を引き起こす可能性があります。
・免疫系の問題
自己免疫疾患が内耳に影響を与えることもあります。
・ストレス
ストレスにより交感神経が興奮して血管が収縮することで循環障害が生じたり、免疫を下げてウイルス感染が起こりやすくなることで、突発性難聴につながると考えられます。
【症状】
突発性難聴の主な症状は、以下の通りです。「まったく聞こえない」から「なんとなく聞こえづらい」まで、聞こえにくさの程度は人によって異なります。
・聴力の急激な低下 (通常は片耳のみに影響します)
・耳鳴り (聴力低下と同時に、耳鳴りが発生することがあります)
・全身の不調 (めまいや平衡感覚の失調を伴うことがあります)
【治療方法】
突発性難聴の治療は、早期発見と早期治療が鍵となります。状況により異なりますが、主に以下の治療方法が用いられます。
・ステロイド治療
内耳の炎症を抑え、聴力の回復を促進するためにステロイドが使用されます。
・血流改善薬
内耳への血流を改善するために、血流促進薬が処方されることがあります。
・安静
患者さんには十分な休養が推奨されます。
【似ている病気】
突発性難聴は他の耳の病気と誤認されることがあります。類似した症状を示すことがある病気は、以下の通りです。
・メニエール病 (耳鳴り、聴力低下、めまいが特徴です)
・耳管開放症 (耳の閉塞感がなく、自分の呼吸音や声が耳に響く症状があります)
・中耳炎 (耳の痛みを伴うことが多く、発熱や聴力低下が見られることがあります)
まとめ
突発性難聴は、誰もに突然に起こりうる病気です。早期の診断と適切な治療によって、聴力の回復が期待できるため、耳の異常を感じた際は迅速に医療機関を受診することが重要です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
