2024.05.06
発達障害について
発達障害がある子どもに偏食が多いのはなぜ?
発達障害を持つ子どもたちに偏食が多く見られるのはなぜでしょうか?
この現象は多くの保護者様にとって悩みの種となっています。
発達障害のある子どもたちが特定の食品のみを食べたがったり、苦手な食品が多い理由はさまざまですが、まずはその理由を理解することが重要です。
そこで今回は、発達障害のある子どもにおける偏食の原因とそれに対する対応策について掘り下げていきます。
【偏食の主な原因】
・感覚過敏発達障害のある子どもたちは、しばしば感覚入力に対して過敏です。
特定の食感、匂い、または味に対して過剰に反応することがあり、これが偏食の一因となり得ます。
・ルーティンと一貫性
発達障害の中でも自閉症スペクトラム (ASD)を持つ子どもたちは、ルーティンを好むことが多いです。
同じ食品を同じ時間に同じように提供されることで安心感を得るため、新しい食品や異なる調理方法に抵抗を示すことがあります。
・認知的柔軟性の欠如
また、認知的柔軟性が低いため、新しい食べ物や新しい状況に適応することが困難な場合があります。
これにより、限られた種類の食品に固執する傾向が強まります。
・コミュニケーションの困難
発達障害を持つ子どもたちは、自分の好みや嫌悪感を言葉で表現するのが難しいことがあります。
このため、食べ物に対する不満が行動の問題として現れることもあります。
【対応策とサポート】
①感覚過敏の理解と配慮感覚過敏を持つ子どものために、食感や味が穏やかな食品を選ぶことから始めます。
徐々に異なる食感や味を紹介することで、少しずつ感覚的な快適範囲を広げることを目指しましょう。
②ルーティンの活用
食事のルーティンを一貫させつつ、少しずつ変化を取り入れることで、新しい食品に対する抵抗を減らしていきます。
例えば、好きな食品と一緒に新しい食品をほんの少量だけ添えるなどの方法が有効です。
③選択肢の提供
選択肢を提供することで、子ども自身に何を食べるかのコントロールを与えます。
これにより、食事に対する積極性が高まる可能性があります。
④食事の時間を楽しいものに
食事の時間をストレスの多いものではなく、楽しい時間にすることが大切です。
家族で一緒に食事をし、リラックスした環境を作ることが子どもの食に対する興味を引き出すかもしれません。
まとめ
発達障害のある子どもの偏食は、多くの場合、感覚処理の問題や変化への適応困難から生じます。一人ひとりに合った食事の提供方法を考えることで、健康的な食生活へと導いていくことが可能です。
子どもの特性やニーズを汲み取り、対応策を柔軟に調整することで、栄養状態の改善を目指していきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
