コラム

2024.05.07

乳幼児がかかりやすい急性脳症とは? 後遺症が残る場合もある?

乳幼児期は、病気に対する免疫がまだ完全には成熟していないため、さまざまな健康問題が生じやすい時期です。
特に急性脳症は、乳幼児がかかりやすい重篤な状態の一つであり、けいれんや意識障害を発症する可能性があるため迅速な対応が求められます。
今回は、急性脳症の原因、症状、治療方法、および可能性のある後遺症について解説します。

【急性脳症とは】

急性脳症は、脳の機能が急激に障害を受ける病状で、インフルエンザなどの身近なウイルス感染症などが原因で発生するとされています。
乳幼児では特に発熱が原因で起こることが多く、発症すると脳組織に炎症や腫れが生じ、意識障害やけいれん、運動障害などを引き起こすことがあります。

【原因】

乳幼児の急性脳症の最も一般的な原因は、感染症に伴う高熱です。
特にインフルエンザや水痘(水ぼうそう)、ヒトヘルペスウイルス(突発性発疹)、ロタウイルス(胃腸炎)などが原因となることがあります。
また、先天的な代謝異常が原因で、日常的には問題なく見える乳幼児が、特定の食物摂取後に急性脳症を発症するケースも報告されています。

【症状】

急性脳症は主にウイルス感染症に罹患し、それが重篤化することで脳機能全般に障害が生じる疾患です。
典型的な症状には、以下のものがあります。

・意識障害(うとうとする、反応が鈍いなど)
・けいれん
・異常な呼吸
・眼球の動きの異常

これらの症状が現れた場合、速やかに医療機関を受診することが重要です。

【治療方法】

急性脳症の治療は、その原因とされる病状に応じておこないます。
感染症が原因である場合は、抗ウイルス薬や抗生物質を用いることがあります。
また、症状をコントロールするために、抗けいれん薬の使用や、脳圧を下げるための治療が必要な場合もあります。
重要なのは、できるだけ早期に適切な治療を始めることです。

【可能性のある後遺症】

急性脳症は、適切な治療がおこなわれたとしても、一部の子どもに後遺症を残すことがあります。
後遺症には、てんかん、認知機能の障害、運動能力の低下、言語能力の遅れなどが含まれます。
程度は人それぞれですが、リハビリによって回復することもあり、重度の場合、生涯にわたるケアが必要になることもあります。

まとめ

急性脳症は乳幼児にとって重大なリスクを伴う病状であり、早期発見と迅速な治療が子どもの健康を守る鍵となります。
周りの大人は、子どもの異常なサインを見逃さず、すぐに医療機関への受診を決断することが重要です。
5分以上けいれんが続いたり、けいれんが終わった後も意識障害が続く場合はすぐに救急車を呼びましょう。
また、発症後のフォローアップも子どもの将来に大きく影響するため、十分なサポートと理解が求められます。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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