2024.05.11
発達障害について
勉強ができない子ではなく学び方が異なる子! - 学習障害の子どもが学ぶことを好きになるために
学習障害(LD)を持つ子どもたちは、読み書き、計算、推論など特定の学習分野で困難を抱えています。
しかし、これは決して「勉強ができない」というわけではありません。
その子に合ったサポートを用いることで、学習障害の子どもたちも学びを楽しみ能力を伸ばすことが可能です。
今回は、学習障害のある子どもが学ぶことを好きになるための具体的な戦略と方法について掘り下げていきます。
【学習障害とは】
学習障害は、知的能力には問題がないにもかかわらず、読み、書き、計算など特定の学習分野で顕著な困難が見られる状態を指します。この困難は、脳が情報を処理する方法のちがいによるもので、学習する意欲が欠如しているわけではありません。
【学習を好きになるための環境作り】
①周りの理解と受容学習障害のある子どもたちが自尊心を保ち、自己効力感を育てるには、その困難を理解し、受け入れてくれる環境が必要です。
家庭や学校に理解者がいることが、子どもの学習意欲を高めます。
②強みに焦点を当てる
すべての子どもには長所と短所があります。
学習障害のある子どもたちの能力や興味が生かせる分野を見つけ、それを伸ばすことに焦点を当てると良いでしょう。
例えば、絵が得意な子にはビジュアルアートを、音楽が得意な子には音楽活動を積極的に取り入れるなどです。
③適応教育の活用
学習障害のある子どもたちには、ニーズに合わせカスタマイズされた教育計画が効果的です。
個別の学習計画や特別支援教育がその学びを支えます。
④成功体験を味わう
学習過程で小さな成功体験を積み重ねることが重要です。
達成可能な目標を設定し、達成したときにはたくさんほめて喜びを共有しましょう。
【考えられる学び方の工夫】
・マルチセンサリー学習の導入視覚、聴覚、触覚など複数の感覚を用いる学習方法は、学習障害のある子どもたちにとって非常に有効です。
例えば、書き取りの学習で文字を手で形作る活動などがこれにあたります。
・テクノロジーの活用
音声読み上げソフトウェアやスペルチェック機能、教育アプリなど、さまざまな教育技術を活用することで、学習のハードルを低減します。
・具体的な例を用いる
学習障害のある子どもたちは、抽象的な概念よりも具体的な例を用いる方が、新しい情報を理解しやすいです。
まとめ
学習障害のある子どもたちが学習を好きになるための鍵は、「勉強ができない子」とレッテルを貼るのではなく、「学び方が異なる子」として適切なサポートと理解を提供することです。一人ひとりが自分のペースで学び、成長できる環境を整えることで、学習の楽しさとその価値を実感することができるはずです。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
