コラム

2024.06.09

低身長または高身長の基準は? 成長障害の原因や治療法についても解説!

身体の成長は、子どもの健康と発達の重要な指標です。
子どもの身長が、同年齢の子どもたちと比べて明らかに低い、または高いのではないかと感じると不安になることはよくあります。
また、成長障害という言葉を耳にすると、どのような状況が該当するのか、何が原因で、どのように対処すれば良いのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、低身長と高身長の基準、成長障害とは何か、その原因と治療方法についても詳しく解説します。

【低身長と高身長の基準】

母子手帳や学校での成長の記録に用いられる成長曲線を使用すると、客観的に低身長または高身長であるのかを知ることができます。

〈低身長〉
低身長は、同じ年齢・性別の子どもの平均身長よりも著しく低い場合を指します。
具体的には、身長SDスコア(標準偏差)が-2SD(standard deviation)以下の場合と言われています。
-2SDの目安は、同性同年齢の子どもが100人いると前から2~3番目です。
同い年の子どもの中で2%程度いるということになります。

〈高身長〉
高身長は、同じ年齢・性別の子どもの平均身長よりも著しく高い場合を指します。
具体的には、身長SDスコア(標準偏差)が+2SD(standard deviation)以上の場合と言われています。
+2SDの目安は同性同年齢の子どもが100人いると後ろから2~3番目です。
同い年の子どもの中で2%程度いるということになります。

【成長障害とは】

成長障害は、子どもの身長や体重の増加が一般的な範囲から外れている状態を指します。
低身長と高身長の両方が含まれますが、主に身長の伸びが悪い場合を指すことが多いです。
成長曲線に沿わない成長パターンを示すことで診断されます。

【成長障害の原因】

成長障害の原因は多岐にわたりますが、主に以下のような要因が考えられます。
低身長または高身長の子どもの多くが、病的ではない体質性のものと言われますが、成長ホルモンなどのホルモンの異常、骨や軟膏の病気、臓器の病気が隠れていることもあります。

・遺伝的要因
身長は遺伝的な要素が強く影響すると言われます。
両親が低身長または高身長である場合、子どもにも影響する可能性があります。

・ホルモン異常
成長ホルモンや甲状腺ホルモンの不足、過剰分泌が成長に影響を与えることがあります。

・染色体異常
ターナー症候群、プラダー・ウィリ症候群などの染色体異常によって低身長になる場合もあります。

・慢性疾患
慢性疾患や代謝異常(例:糖尿病、腎不全、消化器疾患など)が、成長を阻害することがあります。

・栄養不良
バランスの取れた食事が成長には不可欠です。
十分な栄養を摂取できない場合、成長が遅れることがあります。

・骨異常
骨形成不全や軟骨異常など、骨の発育に影響を与える遺伝性疾患も成長障害の原因となります。

【成長障害の治療方法】

成長障害の治療は、原因に応じて異なります。
以下は、一般的な治療方法です。

・ホルモン治療
成長ホルモン欠乏症や甲状腺機能低下症など、ホルモン異常が原因の場合、ホルモン治療がおこなわれます。
成長ホルモン注射や甲状腺ホルモン補充療法が効果的です。

・栄養管理
栄養不良が原因の場合、バランスの取れた食事と適切な栄養補給が重要です。
栄養士の指導のもとで、食事プランを立てることが推奨されます。

・薬物治療
慢性疾患や代謝異常が原因の場合、適切な薬物治療がおこなわれます。
これにより、病気の進行を抑え、成長を促進することができます。

・定期的な観察とフォローアップ
成長障害が疑われる場合、定期的な成長の観察とフォローアップが重要です。
小児科医や専門医と連携し、その子に合った治療計画を立てることが求められます。

まとめ

同性同年齢の子どもと比べて身長が低いまたは高いからといって、必ずしも異常とは限りません。
心配な場合は、できるだけ早く時期に受診することが推奨されますが、成長障害だとしても必ずしも治療が必要というわけではありません。
肉体的にも精神的にも健やかな生活を送れるようにすることが最も重要です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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