コラム

2024.06.11
発達障害について

発達障害の子どもが同じ服ばかり着たがる理由とは?

発達障害を持つ子どもたちの中には、特定の服ばかり着たがる子がしばしばいます。
これは単なるファッションのこだわりではなく、脳の特性に根ざしていることが多いです。
今回は、発達障害の子どもが同じ服を好む理由と対応方法について解説します。

【なぜ同じ服ばかり着たがるの?】

発達障害の子どもが同じ服ばかり着たがる理由は、主に以下の二つに分類されます。

・安心感の確保
発達障害のある子どもたちは、環境の変化や新しい経験に対して不安を感じやすいです。
そこで同じ服を着ることで、日常生活に一定の予測可能性と安定感を持たせていると考えられます。

・感覚のこだわり
特定の服の感触やフィット感、素材が心地よく感じる場合、その服に固執することがあります。
逆に、新しい服やタグが皮膚に触れる感覚が不快であるために、同じ服を着続けたがることもあります。

【発達障害の特性に基づく理由】

発達障害の特性に基づく理由をもう少し詳しく見てみましょう。

・自閉症スペクトラム(ASD)
ASDの子どもたちは、変化に対する強い不安を抱くことが多く、ルーティンや繰り返しの行動を好む傾向があります。
服装の選択もその一部であり、同じ服を着ることで変化を最小限に抑え、安心感を得ています。

・感覚過敏
発達障害の子どもたちには、感覚過敏があることが少なくありません。
衣服のタグ、縫い目、素材のちがいなどが過度に気になり、これが不快感やストレスの原因となるのです。
特定の服が心地よい場合、その服を選び続けることで感覚的なストレスを軽減しています。

【対応方法】

①無理に変えさせない
まずは子どもが安心感を得ていることを尊重し、無理に他の服を着せようとしないことが大切です。

②同じ服を複数用意する
同じ服を複数用意することで、清潔を保ちながら子どもの好みに応じることができます。

③子どもの感覚に合わせた選択
タグがない服、柔らかい素材、シームレスなデザインなど、子どもが快適に感じる服を選ぶよう心掛けます。

④徐々に慣れさせる
新しい服に対する抵抗感を減らすために、徐々に慣れさせる方法があります。
例えば、試着から始めたり、最初は短時間だけ着せるなどの工夫をします。
子どもが新しい服の感触に慣れるよう、ポジティブな体験と関連付けることも重要です。

⑤子どもとのコミュニケーション
なぜ特定の服を好むのか、どのような感覚が心地よいのかを理解するために、子どもとの会話を大切にします。
子どもの感覚や気持ちを理解できると、適切な対応がしやすくなります。

まとめ

発達障害の子どもが同じ服ばかり着たがる理由は、安心感を求めることや感覚のこだわりによるものであることが多いです。
子どもの行動の背景にある特性や心理を理解し、無理に変えるのではなく、子どもの感覚を尊重しながら対応していけると良いかと思います。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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