コラム

2024.06.24

摂食障害とは? 子どもでもなる深刻な病気について解説

摂食障害は、食事に関連する異常な思考や行動が続く心理的・身体的な病気です。
思春期や成人に多いと思われがちですが、実際には子どもの摂食障害も急増しています。
命のリスクに直結することから、子どもの異変に少しでも早く気づくことが大切です。
そこで今回は、子どもにおける摂食障害の症状、原因、治療法、そして関連する病気について解説します。

【摂食障害とは】

摂食障害には、主に以下のような種類があります。

・拒食症(神経性無食欲症)
食事を極端に制限し、体重増加を過度に恐れる病気です。
極端なダイエットや絶食をおこない、体重が著しく減少します。
低体重でも自分が太っていると感じるのが特徴です。

・過食症(神経性大食症)
短時間で大量の食べ物を摂取し、その後、体重増加を避けるために嘔吐や下剤の使用、過度な運動をおこないます。
食べ過ぎたことに対する強い罪悪感が伴います。

・過食性障害
短期間に大量の食べ物を摂取する過食が繰り返されますが、大食症とは異なり、嘔吐や下剤の使用などの対策行動を伴いません。
その結果、体重増加が問題となります。

【子どもに見られる摂食障害の症状】

摂食障害は、子どもでも発症することがあります。
以下は、子どもに見られる摂食障害の主な症状です。

〈拒食症の症状〉
・食事の回避や極端な制限
・体重の減少
・食べ物やカロリーに対する執着
・寒さに敏感になる

〈過食症の症状〉
・短時間で大量に食べる
・食べ過ぎた後に嘔吐や下剤の使用
・食事に関する秘密主義
・体重の急激な増減

〈過食性障害の症状〉
・短期間で大量に食べる
・食後の強い罪悪感やうつ状態
・体重の増加
・食べ物を隠す、夜中に食べる

【摂食障害の原因】

摂食障害の原因は一つではなく、複数の要因が絡み合って発症すると言われています。

①心理的要因
自尊心の低さ、完璧主義、強迫的な思考パターンなどが摂食障害のリスクを高めます。

②環境的要因
家族間の問題や過剰な干渉、スポーツをする上での体重管理への指摘が影響することがあります。

③社会的要因
美容や痩身に対する社会的なプレッシャーや、メディアの影響が摂食障害の発症に影響することがあります。

④生物学的要因
遺伝的な要素やホルモンの不均衡も、摂食障害の発症リスクに関係しています。

【摂食障害の治療法】

摂食障害の治療には、長期的視点と複数のアプローチが必要です。

・心理療法
認知行動療法は、思考パターンの修正や、食事に対する健全な態度を養う手助けをおこないます。

・栄養指導
栄養士による適切な食事指導によって、健康的な食習慣を再構築し、正常な体重を取り戻すサポートをおこないます。

・医療的サポート
拒食症のような場合、栄養失調や低体重に対する医療的介入が必要です。 入院治療が必要となる場合もあります。

・薬物療法
必要に応じて、精神的な不安定さを和らげるための抗うつ薬や抗不安薬が処方されることがあります。

【関連のある病気】

摂食障害は、他の精神的および身体的な問題と関連していることが多いと言われます。

・うつ病
摂食障害を持つ子どもは、うつ病を併発することが多いです。
摂食障害によるストレスや絶望感が、うつ症状を引き起こすことがあります。

・不安障害
摂食障害の背景には、強い不安やパニック障害が存在することがよくあります。
食べ物に関する不安が、食事行動に影響を与えます。

・強迫性障害
食べ物や体重に対する強迫的な思考や行動が見られる場合、強迫性障害との関連が考えられます。

・自傷行為
摂食障害を持つ子どもは、自分の感情を処理する手段として自傷行為に走ることがあるため、注意が必要です。

まとめ

摂食障害は、子どもにも発症する深刻な病気です。
拒食や過食などの症状は、子どもの心身に大きな影響を与えます。
周りの大人は子どもの摂食行動に注意を払い、食べ方や体重の増減、理由の良くわからない急激な変化などに違和感を感じたら、早期に専門家に相談するようにしましょう。

摂食障害は、早期発見と適切な対応が鍵となる病気です。
子どもの健康と幸せを守るために、子どもからのサインに関心を持ち続けることが大切です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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