コラム

2024.08.14
発達障害について

ADHDの子どもはお金の管理が苦手? 家庭でできるマネー教育について

ADHD(注意欠如・多動症)を持つ子どもたちは、衝動性や注意力の不足から、ついお金を使ってしまうことが多いと言われています。
しかし、適切な教育とサポートを通じて、幼い頃から金銭感覚とセルフコントロールを学ぶことは十分に可能です。
今回は、ADHDの子どもたちに対して、どのように金銭感覚とセルフコントロールを育てるかについて考えてみましょう。

【ADHDと金銭管理の難しさ】

ADHDを持つ子どもたちは、衝動的な行動が特徴的です。
そのため、欲しいものを見つけた時に、我慢できずすぐに買いたいという衝動に駆られることがあります。
また、計画的な思考が難しいため、将来のためにお金を貯めるという概念が理解しにくいこともあります。
こうした特性は、大人になってからも金銭管理の課題となることが少なくありません。

【幼い頃からの金銭感覚教育の重要性】

金銭感覚は、幼い頃から少しずつ身につけることが大切です。
特にADHDを持つ子どもたちには、具体的でわかりやすい方法で教えることが有効です。
以下に、具体的な方法をいくつかご紹介します。

①お小遣い制度を導入する
お小遣い制度を導入することで、子どもたちはお金の使い方を学ぶ機会を得られます。
最初は少額から始め、使い道について子どもと一緒に考える時間を持ちましょう。
例えば、欲しいものがある場合には、予算を立てて計画的にお金を使うよう教えると良いです。

②目標に向かって貯金する
貯金の大切さを教えるために、貯金箱を用意してみましょう。
目標を設定し、その目標に向かってお金を貯める経験をさせることで、計画的な思考とセルフコントロールを育むことができます。
例えば、「このおもちゃを買うために、毎月○円ずつ貯金しよう」といった具体的な目標設定が効果的です。

③報酬システムの活用
良い行動や努力に対して報酬を与えるシステムを導入する方法もあります。
例えば、家の手伝いをしたら10円を貯金箱に入れるなど、具体的な行動と報酬を結びつけることで、努力と成果の関係を理解させることができます。

④お金の使い道を記録する
自分が使ったお金の使い道を記録する習慣をつけることも大切です。
簡単なお小遣い帳を使って、何にいくら使ったのかを振り返ることで、無駄遣いに気づくことができます。
この記録を親子で一緒に見直し、次回の使い方について話し合うと良いでしょう。

【セルフコントロールの育て方】

セルフコントロールは、お金の使い方だけでなく、生活全般において重要なスキルです。
以下のような方法で、セルフコントロールを育むことができます。

①ルールを設定する
日常生活において、ルールを設定し、そのルールを守ることでセルフコントロールを学びます。
例えば、「お菓子は1日1個まで」や「テレビは30分まで」といったルールを設け、守ることを練習しましょう。

②待つことを教える
ADHDの子どもは、待つことが苦手です。
待つことの練習として、欲しいものをすぐに手に入れるのではなく、一定の時間待たせることが有効です。
「1週間待てばこのおもちゃを買うことができる」というように、待つことのメリットを具体的に示すと理解しやすくなります。

③ポジティブな強化を使う
良い行動をした際には、ポジティブな強化(できたことをほめるなど)を使ってセルフコントロールを促します。
成功体験を積み重ねることで、自信を持ち、自己管理能力を高めることができます。

まとめ

ADHDの子どもたちが金銭感覚とセルフコントロールを学ぶには、時間と忍耐が必要です。
幼い頃から少しずつ教育を進めることで、将来の自立した生活に向けて、健全な金銭管理とセルフコントロールのスキルを育てることができます。
何より、子どもとのコミュニケーションを大切にしながら、一緒に学び成長していきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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