コラム

2024.08.20
発達障害について

発達障害を持つ子どもが自信を失わないためにできること

発達障害を持つ子どもたちは、日常生活や学習の中で他の子どもたちとは異なる困難に直面することが少なくありません。
そうした困難から「自分はできない」と感じてしまうこともありますが、自信を失わずに成長していくために、周囲の大人ができるサポートにはどのようなものがあるのでしょうか。

【「できない自分」というイメージを抱かせないために】

発達障害を持つ子どもは、感覚過敏やコミュニケーションの難しさなど、個々の特性によってさまざまな困難を経験します。
その結果、自分を「できない子」と感じ、自信を失ってしまうことがあります。
これを防ぐために、まずは子どもが持つ特性を理解し、無理なく取り組める環境を整えることが重要です。

例えば、音に敏感な子の場合、静かで集中できる環境を提供することで、「自分はうるさい場所では集中できない」というネガティブな自己イメージを防ぐことができます。
また、難しい課題に取り組む際には、無理のないステップに分けて取り組ませることで、「できない」という感覚を減らすことが可能です。

【小さな成功体験を積み重ねる】

自信をつけるためには、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
成功体験とは、達成感や喜びを感じることができる経験のことで、これを繰り返すことで子どもは「自分にもできる」という感覚を育んでいきます。

具体的には、子どもが取り組む課題や活動を、その子どもができる範囲で設定し、それを達成した際にはしっかりとほめてあげることが有効です。
たとえ小さなことでも、「今日は自分で靴を履けたね」「一人でお片付けができたね」といった成功を認めることで、子どもは自信を持つことができます。

【ポジティブな自己認識を育てる】

発達障害を持つ子どもが「できない自分」というイメージを抱かないようにするためには、ポジティブな自己認識を育てることが大切です。
そのためには、子どもの得意なことや興味を引き出し、それを伸ばす機会を提供することが効果的です。

例えば、絵を描くのが好きな子には、その才能を伸ばすようなアート活動を用意したり、得意なことに挑戦できる機会を作ることが考えられます。
また、困難に直面した際には、「できなかった」ことに焦点を当てるのではなく、「どうしたらできるようになるか」を一緒に考える姿勢を持ちましょう。

【比較を避け、個性を尊重する】

他の子どもと比較することは、自信を失わせる原因となります。
特に発達障害を持つ子どもにとって、他者との比較は「自分はできない」という自己イメージを強めることに繋がります。

大切なのは、その子自身の成長や進歩を見守り、個性を尊重することです。
例えば、「お友達はできているのに」という言葉は避け、代わりに「昨日よりも上手にできたね」といった、その子の成長を認める言葉をかけてあげると良いでしょう。

【サポートを受け入れることを教える】

発達障害を持つ子どもは、時に一人で頑張りすぎてしまうことがあります。
そこで、時にはサポートを受け入れることも大切であると伝えましょう。
サポートを受けることは「できない自分」を強調するものではなく、自分を成長させるための一つの手段です。

例えば、学習の場面では、特別支援教育を活用したり、家庭でも親がサポートをおこなうことで、無理なく学び続けられる環境を整えることができます。
また、「困ったときは誰かに頼っていいんだよ」というメッセージを常に伝えることで、子どもは安心してサポートを求めることができるようになります。

まとめ

発達障害を持つ子どもが自信を失わないようにするためには、子どもの特性を理解し、無理なく取り組める環境を整えることが重要です。
また、小さな成功体験を積み重ね、ポジティブな自己認識を育てることが自信を持つための鍵となります。
他者と比較することなく、個性を尊重し、サポートを受け入れることを教えることで、子どもたちは自信を持って成長していくことができるでしょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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