コラム

2024.08.24
発達障害について

こだわりはその子にとって大切なもの

発達障害のある子どもにとって、「こだわり」は特性の一つとしてよく見られます。
このこだわりは、周囲から見ると理解しづらかったり、過度に執着することで日常生活に支障をきたしたりすることがあります。

しかし、こだわりはその子にとってとても大切なものです。
無理に無くそうとするのではなく、適切なサポートで気持ちの切り替えができるようにすることが重要です。
今回は、こだわりの捉え方や、上手なサポート方法について考えてみましょう。

【こだわりの重要性を理解する】

まず、その子のこだわりを理解することが大切です。
こだわりは、子どもが安心感を得たり、自己肯定感を高めたりする手段として機能していることが多くあります。
例えば、特定のおもちゃやルーティンに固執するのは、変化や予測不可能な状況に対する不安を軽減するためです。
そのため、こだわりを一方的に否定したり、取り上げたりすることは、子どもの不安感やストレスを増幅させることになりかねません。

【気持ちの切り替えをサポートする方法】

こだわりを尊重しつつ、気持ちを上手に切り替えられるようにするには、いくつかのサポート方法があります。

①安心できる環境を整える
こだわりが出やすい状況を把握し、子どもが安心して過ごせる環境を整えることが大切です。
例えば、予期せぬ変化が起きることがわかっている場合には、事前に子どもに説明したり、予備の時間を設けたりして対応しましょう。

②選択肢を与える
こだわりを維持しながらも、選択肢を提供することで、少しずつ新しい行動や考え方に導くことができます。
例えば、お気に入りのおもちゃを持っていくことが難しい場合には、代わりに持っていけるおもちゃをいくつか提示し、選んでもらうようにします。

③視覚的な支援を活用する
視覚的なツールやスケジュールを使って、次に何が起きるのかを明確に伝えることで、こだわりからの切り替えがスムーズになることがあります。
子どもが次におこなうべきことがわかりやすい形で示されていると、不安が軽減されます。

④ほめることを忘れない
子どもが自分でこだわりから抜け出せた時や、新しいことに挑戦できた時には、しっかりとほめてあげることが大切です。
ほめられることで、子どもは自己肯定感を高め、次の挑戦に前向きに取り組むことができます。

【保護者様の心構え】

保護者様がこだわりに対してどのように接するかも重要なポイントです。
まずは、こだわりがその子にとってどのような意味を持っているのかを理解することから始めましょう。
無理にこだわりを取り除こうとするのではなく、その子の安心感や自己表現の方法として受け入れる姿勢が重要だと考えます。

また、こだわりを持つ子どもを育てる中で、保護者様自身がストレスを感じることもあります。
そのような場合には、ご家族や専門家と相談しながらサポート体制を整えていきましょう。
保護者様自身がリラックスして子どもに接することができるようになると、子どもも安心感を得ることができます。

まとめ

発達障害のある子どもにとって、こだわりは自分を守る大切な手段です。
無理に取り除こうとするのではなく、そのこだわりを理解し、適切なサポートで気持ちの切り替えができるようにすることが大切です。
こだわりを通じて子どもの成長を見守り、一緒に前向きな気持ちでサポートしていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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