コラム

2024.09.09
幼児期の発達

負けることが許せない子どもにどう対応したらいい?

子どもがゲームや遊びで負けた時に、泣いたり、怒ったり、時にはパニックを起こしてしまうことがあります。
特に発達障害を持つ子どもにとっては、「負ける」という体験が非常に強いストレスとなり、感情がコントロールできなくなることがあります。
このような場面で、周囲の大人はどのように対応すれば良いのか、具体的な方法を考えてみましょう。

【なぜ「負けること」が嫌なのか?】

子どもが負けることに過敏に反応する理由は、いくつか考えられます。
まず一つは、自己評価が低く、成功体験が少ないことが挙げられます。
負けることは、自分が他の人より劣っていると感じさせる要因となり、それが自己評価をさらに下げることになります。

ほかにも、ルールを理解することが難しかったり、勝つことがすべてだと考えている場合も、負けを受け入れることが困難になります。

【「勝つこと」がすべてではないと伝える】

まず、子どもに「負けることは悪いことではない」と教えることが重要です。
勝つことが目標ではなく、ゲームや遊びそのものを楽しむこと、そして学ぶことが大切であると伝えましょう。
そのためには、以下のような方法が効果的です。

①小さな成功体験を積み重ねる
子どもが自己評価を高められるように、小さな目標を設定し、それを達成することで自信を育てます。
「最後まで取り組むこと」など、結果にとらわれずに達成感を味わえるような目標を立ててあげましょう。

②「勝ち負け」以外の価値を教える
ゲームや遊びの中で、結果よりもプロセスを重視することを教えましょう。
友達と協力することや、新しいことに挑戦することこそ価値があるのだと伝え、勝ち負けに固執しない視点を持たせることが大切です。

③負けたときの感情に寄り添う
子どもが負けたとき、感情的になっている場合はまずその気持ちを受け入れてあげましょう。
「悔しかったね」「負けて悲しいよね」と共感の言葉をかけることで、子どもは自分の気持ちが理解されたと感じ、少しずつ冷静になれることがあります。

④結果だけをほめない
ゲームで勝ったときに「すごいね!」「やったね!」と結果を強調しすぎると、負けることがより苦痛に感じるようになります。
勝ったときは、そのプロセスや頑張ったことをほめるようにしましょう。
「一生懸命考えたね」「最後まで頑張ったね」といった言葉が効果的です。

【長期的な視点で対応を考える】

負けを受け入れることができない子どもへの対応は、一朝一夕で解決するものではありません。
長期的な視点で、少しずつ「負けること」にも慣れていければOKです。
無理に負けを経験させるのではなく、子どものペースに合わせて進めましょう。

子どもの成長に応じて、少しずつ負けを経験する場面を増やし、その都度適切なサポートをおこなうことが大切です。
学校や家庭での支援だけでなく、場合によっては発達専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。

まとめ

子どもが負けることを嫌がり、パニックを起こしてしまうことは、多くのご家族が経験する困り事です。
しかし、負けることがすべて悪いわけではなく、その中にも学びや成長のチャンスが隠されています。
子どもにたくさんの小さな成功体験を積み重ねさせることで、少しずつ「負け」を前向きに捉えられるようにしてあげましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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