コラム

2024.10.08

家庭でできるビジョントレーニングの実践法

発達障害のある子どもは、学習や日常生活において視覚に関連する困難を抱えていることがあります。
視力そのものの問題ではなく、物を見る力や空間認識、目と手の協調動作がうまく機能しないことによるものです。
こうした問題に対して「ビジョントレーニング」は有効なアプローチとして注目されています。

ビジョントレーニングとは、視覚機能を向上させるためのトレーニングで、発達障害のある子どもにも取り入れられることが増えてきました。
今回は、家庭でも簡単にできる視覚機能のトレーニング方法をご紹介します。

【家庭でできるビジョントレーニングの具体例】

1. 目の動きのトレーニング(追視訓練)

ペンやおもちゃを使って、子どもに目でそれを追わせる練習をします。
ペンを上下左右にゆっくり動かし、目で追うことに集中させましょう。 視覚と運動の協調を高め、追視能力を強化する効果があります。

2. ビーズやピンセットを使った細かい作業

小さなビーズを並べたり、ピンセットを使って物をつかむ遊びは、目と手の協調を高めます。
視覚で捉えた情報を正確に指や手で操作することを習慣づけることで、手先の器用さも向上します。

3. パズルやブロック遊び

パズルやブロックを使って、視覚的な問題解決能力を育てます。
特に形や色を見比べて組み合わせる活動は、視覚の認識力や空間認知力を高めます。
遊びながら楽しくトレーニングできるので、子どもも積極的に取り組みやすいです。

4. 鏡を使った左右対称の動き

鏡を使って、自分の体や手の動きを観察する遊びも効果的です。
子どもに左右対称の動きを真似させたり、左右の違いを理解させることは、視覚と体の協調を促進します。

5. お絵描きやぬり絵

お絵描きやぬり絵は、視覚的な認識力や集中力を高めます。
特に線をはみ出さないように丁寧にぬる作業は、視覚的な精度を養うのに役立ちます。

【効果的におこなうためのポイント】

ビジョントレーニングを家庭で効果的におこなうためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。

①楽しんで取り組む
トレーニングを無理強いすると、子どもがストレスを感じてしまい、逆に集中力や意欲が低下してしまいます。
ゲーム感覚で取り入れることで、楽しみながら続けられる環境を作りましょう。

②短時間で毎日継続する
ビジョントレーニングは、毎日少しずつ取り組むことが効果を上げるポイントです。
1回あたりの時間は10分~15分程度で、短時間でも毎日続けることで効果が現れやすくなります。

③子どものペースに合わせる
子どもによって、得意なことや苦手なことが異なります。
無理に難しいトレーニングをおこなうのではなく、子どものペースに合わせて段階的に進めることが大切です。
できたときにはしっかりとほめ、達成感を感じさせることで、子ども自身のモチベーションも上がります。

【トレーニングの効果はどのくらいで出る?】

ビジョントレーニングの効果が現れるまでには、ある程度の時間が必要です。
特に発達障害のある子どもの場合、すぐに劇的な変化を期待するのではなく、長い目で見て少しずつ改善していくことが大切です。
家庭でのトレーニングと併せて、専門家のアドバイスやサポートを受けながら進めると、より良いでしょう。

まとめ

発達障害のある子どもにとって、視覚機能の向上は学習や日常生活の質を高める大切な要素です。
ビジョントレーニングは、家庭でも取り入れやすい方法が多く、親子で楽しく取り組めるのが魅力です。

短時間で毎日少しずつ続けることが、視覚機能の改善に繋がります。
子どもの成長を見守りながら、少しずつ楽しく取り入れてみてはいかがでしょうか。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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